【鬼滅の刃】吸血鬼になりまして3

＿紫月という女＿ ページ32

あなたside







あ「.......」





鬼の頸を斬った



勝った



もういいのに



もう刀を振るう理由なんてないのに



行き場のないこの気持ち


刀を振るいたい







斬りたい


斬りたい




まだ足りない


まだまだ、もっと、もっと






＿＿＿＿


【紫月。お前だって縁壱たちの妹だ。】


＿＿＿



さっきから脳裏にずっと浮かぶの



紫月って誰.....？




＿＿＿＿

【私は兄上達みたいには強くないけど、自分なりに強くなるわ】

＿＿＿＿＿





.....顔がわからない





＿＿＿

【紫月、自分で呼吸を作ったのか？】

＿＿＿


【ええ、兄上達ほど強くないですが.....】

＿＿＿＿




顔が見えない分からない




ただ、ただ、



建物をひたすらに斬り刻んでいく






＿＿＿＿


【お見合いが決まったらしいな紫月。】

＿＿＿＿


【ええ、こんな私でも幸せになれるのね】

＿＿＿＿



あ「.......！！！」





そう言い振り返った

その顔は お母さんにそっくりだった





.......お父さんとお母さんに似ているあなた達は誰？





＿＿＿＿

【紫月ッ！！！死ぬな！！お前の子供はどうするんだッ！！！！俺の子供といつか手合わせするって＿＿＿】

＿＿＿＿＿


【兄上達と、緋郷と今まで 一緒にいれて、家族まで出来て幸せだったわ......夫に謝っといてください.....】

＿＿＿





血を流し、倒れるお母さんに似ている人


そしてそれは支えるお父さんに似ている人


泣かないで、


お父さんとお母さんが泣いてるみたいなの


悲しくなるの




＿＿＿＿＿＿

【俺は自分の嫁も、紫月も、守れず 巌勝の事も救い出せず鬼へとなってしまった】

＿＿＿＿＿＿



泣かないで、




＿＿＿＿


【力が無ければ何も守れない 】


＿＿＿＿＿





あ「！！！」



心臓がドクン、と飛び跳ねた瞬間。





宇｢やめろA。出血で死ぬぞ」


と、手を掴まれる






＿＿＿＿

【私は鬼にもならない お前を....！！殺すまで＿＿＿＿＿】

＿＿＿＿＿






あ「＿＿＿＿＿私は死なない」

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