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聞きたくなかった話を聞いたのもそうだけど、太輔のことは悪く言ってほしくなかった。
あたしだって、シホさんのことは何も知らないし、2人の間に何があるのかも全然わからないけど、太輔のこと知らないのにそうやって言うのはどうかと思う。
何てね。
あたしも同じことしてるか。
あたしだって詳しい事知らないのに勝手に言うだけ言ってて。
知ってるのは"偽りの恋"ということだけ。
詳しい事何も教えてもらえないまま別々に住んでくれと言われただけだ。
あーあ。
でもさ、あたしって本当ツイてないな〜
こんなにどうしようもない気持ちでいっぱいなのに。
心の中は少しの衝撃だけでもポキっと折れてしまうほど弱くなってる。
きっと今もひっどい顔でナツキん家に向かってるのだろう。
もうね、ここまで来たら恥ずかしさのかけらないよ。
幸い夜だから見られないだけだけど…
そうこうしてるうちにエントランスに着いた。
ーピンポーンー
「はいはーい。玄関空いてるから勝手に入ってきてね。」
エレベーターから降りて、突き当たりにあるナツキの部屋のドアを開けた。
『お邪魔しまーす…』
「どうしたの〜そんな賢まっちゃっ…『ナツキ〜〜〜〜泣』
コンビニでの出来事全てナツキに話した。
「あ〜。そりゃー災難だったねえ笑」
『笑い事じゃないから!だいたいね〜あたしがどんだけ「あーはいはい。とりあえず飲もっか?笑」
お酒に飲まれて…飲まれまくって
結局あたしはベロンベロンに酔っ払いながら、ナツキに愚痴をこぼしてた。
『だいたいさ、何なの〜?!一時的に別れるって????
訳わがら"な"い"じ〜!!!!泣』
挙げ句の果てには泣き出すあたし。
頭の中では自分が何してるのか分かってるんだけど、コントロールが効かない体と口。
手は勝手にお酒を飲むスピードを上げて、口から出てくる言葉が止まらない。
あーあ。何やってんだか。
段々ナツキも飽きれてきて
"そうだね"としか言わなくなった。
『な"ん"がいっ"でよお〜
(なんかいってよお〜)
ナツキ〜泣』
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作者名:べる | 作成日時:2015年1月18日 17時