14輪 ページ18
『……』
痛みが体から離れない中で、ふと誰かと会話する芥川さんの声が聞こえた。
「芥川くん。君が私に頼み事とはねぇ…一体なんだい?」
「…さん。この女を、探偵社の女医に治療して欲しいのですが。」
探偵社…?なんだろうか、それは。
警察かなにかなら、何も言わずに助けて欲しい。
そんなことを考えていたら急に白い光に包まれて脳内にぼやがかかったような、そんな不思議な気分に陥った。
それは。
それはまるで。
天国のような心地良さだった。
ーーーーーーーーーー
『……ん…』
気がつくと、あの部屋にいた。
あぁ。今までの事が夢ならばどれほど良かっただろうか。
うう…
でもあんな大怪我だったのに生きてる…
大怪我だったよネ……?!
あれ
『まって…なんで私…生きてるの…?』
動くと痛みが襲ってくる……はずだったのに
何故か…
痛くない。
ましてや包帯すら体には巻かれてない。
『…なんでっ!?生きてるの?!』
「フッそんなに生きていることが不思議か?」
「A」
一瞬にして空気が変わった。冷ややかで真っ黒な空気に。
「一生ここで僕と過ごす故…」
《一生》??って言った?今この人《一生》って。
肩に彼の冷ややかな手がおかれる。
「笑顔のAが僕は好きだ」
肩に置かれた手がゆっくりと首の方に動いてきている…気がする…
『いっ…いや…』
「一生外には出さぬ故」
首に動いた手がゆっくりと締め付けてきている
『あっう…』
「一生僕のモノだ」
黒く病んだ目を見てある決意が頭に浮かんだ。
『に…逃げ切って……やるっっ!!!!』
作者
遅くなってごめんなさい!汗
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あ - 続き待ってます!! 面白かったです! (2023年4月14日 23時) (レス) @page22 id: f2f05df21c (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - 何故、芥川君がオラの名前知ってんだ? (2020年5月25日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
日名無 りん(プロフ) - 本当に芥川さんが格好良すぎて格好良すぎて無事昇天しました…!この様な神作品に邂逅する事の出来た私は幸せです!!!!!! (2020年2月23日 19時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
林檎ばたけ(プロフ) - 納豆御飯さん» わわっ!嬉しいです……!!期待に応えられるよう頑張りますので!!泣 (2020年1月1日 20時) (レス) id: 29e406539b (このIDを非表示/違反報告)
納豆御飯(プロフ) - 貴女の書くヤンデレが大好きです! 更新、無理せず頑張ってください! 応援しています! (2019年12月28日 20時) (レス) id: d545145139 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:林檎ばたけ | 作成日時:2019年3月16日 15時