女優の私が推しの彼女はじめました 2 (ページ44)

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会いたい人ページ44

ASIDE

夜遅くになっちゃって1人で歩いてた私。
ずっと言えなかった過去。
もし･･･生まれてこれる命だったなら
私は名前を残す前に女優なんて辞めてて
慎太郎とも出会わずにいたんだろうなって思った。
命を失ってから･･･出会えた人。
なんか複雑だった。
嬉しいけど素直に喜べない私もいたのは事実。
ずっと子供なんていない存在にしてたけど。
認めることが出来てやっと実感わいた。
会いたかった･･･触れてみたかったって。

【A！】
『慎太郎ｯ！』
【よー！】

名前を呼ばれて顔を上げると
少し遠くの位置に立ってた慎太郎。

『どうして？』
【店教えてもらってたから待ってた！】
『バレちゃうよ？』
【いいよ！もうそろそろ知って欲しい頃】
『えっ？』
【俺の彼女って･･･知って欲しい！一緒に帰ろう！】
『うん！』

2人で歩いた。
いつもは盛り上げてくれる慎太郎だけど。
今日は黙ったまま私の歩幅に合わせて歩いてくれる
沈黙に焦りがなくて.隣にいれるだけで心地よかった
でも･･･伝えなきゃ行けないことはある。

『慎太郎！』
【ん？】
『･････････』
【大丈夫！いつまででも待つから急がないでいいよ】
『ありがとう』
【でも･･･聞いてもいいかな？】
『うん！』
【これからも俺の横･･･いてくれますか？】
『いたいと思ってます』

けど慎太郎は私の過去を知った時どう思うんだろう。
失う覚悟しなきゃ行けないのかな。