女優の私が推しの彼女はじめました 2 (ページ18)

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大丈夫じゃない私とキミページ18

よりによってって言われて
イメージのために別れろって言われて
どうしていいか分からない私。
昨日慎太郎に元気にしてもらったのに
今日は今日でまた大丈夫じゃない。
言われる度に大丈夫じゃなくなってたら
慎太郎が何人いてくれても足りないよ。

《森本慎太郎》

電話かけたら出てくれるだろう。
どうした？って話聞いてくれるはず。
でも電話かけることは出来なかった。
きっと電話で別れを告げたら泣いちゃうから。

だから･･･メッセージを送った。
《別れて欲しい》

読まれてるのになかなか返事が来なくて
返事が来るのが怖くて何時間も携帯に触れてなかった

夕方
ドアが激しく叩かれてカギが開いた。

『えっ？』
【Aいる？A？】
『しんたろ！』
【いた！】
『どうしたＮ･･･うっ！』

聞き終わる前に強く抱きしめられた私。

『慎太郎？』
【よかった】

慎太郎は震えていて泣いていた。

『どうした？何かあった？』

私のせいで慎太郎に何か迷惑かけちゃったんだ。

【Aに何かあったんじゃないかって！】
『えっ？』
【何時間もメッセージ読まれてないし！】
『ごめんなさい』
【電源入ってないってアナウンスばっかりだから！】
『えっ？』
【ただのバッテリー切れ？】
『そうだと思う！』
【よかった･･･俺ここ来るまでに色んな事考えた】
『ん？』
【Aが傷ついてよくないことでもって･･･】
『ごめん』
【勝手に不安になって･･･俺こそ･･･ごめん･･･】
『ううん』
【よかった･･･無事ならいいんだ】

こんなに泣かせちゃったのは私なんだ。

『ありがとう』

不安を消すため私をギュッとした慎太郎。
この人に愛されてるんだって
この人ホントに私を好きなんだって
改めて実感させてくれた慎太郎。

【事務所に別れてって言われた？】
『うん』
【別れたりなんかしないよ】
『慎太郎！』
【“じゃあ別れよう”って簡単に言えるほど】

私の目を真っ直ぐ見て

【事務所の威圧に負けるほど弱い男じゃない！】
『･････････』
【俺は事務所に左右される恋愛はしたくない！】
『うん！』
【ジャニーズにならなかったらこんな事なかった】
『そうだね』
【でもジャニーズになったから俺たち出会えた】
『うん』
【この業界でAと出会えたから幸せだよ】
『うん』
【どんなに敵が増えても大切なAは守るから】

私のために覚悟してくれたんだなって

【だから･･･俺はAと別れない】