女優の私が推しの彼女はじめました 2 (ページ2)

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初対面でページ2

慎太郎SIDE

俺の思った通りベテラン俳優や
若手俳優がAとたくさんしゃべってた。
今となってやっと嫉妬の意味をちゃんと理解。
まぁ見せられてるのがキスシーンとか手を繋いでる
場面じゃない分.映画撮影の時のAの嫉妬よりも
何倍も楽なんだろうけどさ。
俳優さんと話してるだけでちょっと複雑だった。
俺ってこんな男だっけ？って思った。

【高城さん！】
【はい！】
【映画見たよ！】
【あっ！ホントですか？ありがとうございます！】
【めっちゃよかったね！上手だった！】
【それはよかったです！】

Aだけに映画の感想を言う。
W主演がうしろにいるのにさ。
こういう時って俺とAに感想を言うんじゃない？
俺なんて視界に入ってないんだろうな。

【あのさ】
【はい！】
【初対面でこんなのもちょっとあれなんだけど！】
【どうしたんですか？】
【連絡先交換しない？】
【連絡先ですか？】
【うん！Aちゃんの欲しいなって思って！】

え。さっきはちゃんと高城さんって呼びましたよね？
今はガッツリAちゃん呼びですか？
彼氏の前で彼女ナンパしてんじゃねぇぞ。
って言いそうになったのを必死に閉じ込めた。

【すいません！ありがたいんですけど！】
【ん？】
【携帯水没しちゃったんですよ！】
【そうなの？】
【はい！電話番号もはっきり覚えてなくて！】
【じゃあ俺の連絡先渡してもいい？】
【ありがとうございます！】
【直ったら連絡くれる？】
【はい！連絡しますね！】
【ありがとう！】
【こちらこそ！】

A･･･さっき携帯触ってたし。
水没なんてしてない。
それにもしもの時のために
ちゃんと電話番号覚えてるよな。
なんて考えてたらAが俺の方を見てほほえんだ。
連絡先交換。上手くかわそうとしてくれたんだな。