罪で結ぶ絆 2

ハート ki ページ45

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「目玉焼きは三つ……」



目を瞑ったまま答えてみる。



「ほら、起きてた！ふふっ、三つも？」

「そー」

「いいよ、ちょっと待ってて」



行こうとする彼女の腕を引っ張り、俺の
上に倒れ込む身体を腕の中に閉じ込める。


「やっぱ、まだ腹減ってないわ」

「そう？三つも食べるのに？」


玲さんは可笑しそうに笑うと、少し身体
を起こして、ちゅっと可愛いキスをくれ
た。



「ひろ……」

「うん？」



「どうしてそんな目で私を見るの？」


彼女の指が頬に触れる。


「え？」

「熱いよ……」

「熱い？」



「熱くて……身体が蕩けそうなの……」



俺を見下ろす玲さんの眸も、熱っぽく蕩
けているから、身体の中心が甘く疼いて
硬く熱を持ち始めた。



思わず後頭部に手を当て、彼女の顔を引
き寄せ、あむって唇を食みながら、その
柔らかい唇を味わえば

しっとりしてて温かくて、ずっと吸って
いたくなる。



「ん……ひろ……唇腫れちゃう……」


ちゅぽん



「玲さんの唇が気持ちいから」

「……ひろの唇の方が気持ちいいよ」



甘い吐息を吐きながら瞳を潤ませ、俺を
見つめる玲さんが可愛くて堪らない。

彼女を腹に乗せたまま起き上がり、腿の
上に座らせた。

おでこをくっつけあえば、切なさに胸が
ぎゅっとなる。





「そんな目で見ないで……お願いよ…」


玲さんは、小声でもう一度繰り返した。
俺はどんな目で彼女を見ているんだろう


サラサラの髪やちょっととんがった耳、
まあるいおでこ、白い頬。彼女を形作っ
ている全てが愛しくて、その全てに触れ
たくなる。

玲さんとは今まで何度も身体を重ねてき
たけれど、恋人になってからは、それと
は違う愛おしさで頭がおかしくなりそう
だった。



「ねえ、ひろの耳って、逆さまのハート
の形してるんだね」

「そ？」

「うん、可愛い」

「自分でわかんないし、可愛くなんてな
いよ」



「それに……」

「ん？」




「好きすぎて苦しい……」



そう言いながら、耳朶を甘噛みされて

お互いに、髪や頬を優しく触りながら何
度も口付けを交わしているうちに、俺は
彼女が欲しくて堪らなくなって、その細
い首筋に舌を這わせた。







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