【2j3j】風紀委員長を振り回したい【fw】

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「ご卒業、おめでとうございます」



お偉いさん達の話が長々と体育館に響いてる今日この頃
外では、ピンクに染まった桜が雪のようにひらひら舞っていた



















「開式の言葉＿＿。」



















「Aー！！探したんだけどーー！」

『あ、サラー！』








綺麗に結んだ金髪をぴょんぴょんさせながらサラが走ってくる

そういう私はまだ不破くんを見つけられてなくて





「ふわこでしょ？告白ラッシュだよ。後輩の子とかからね…あと、すでに振られてるけど諦めきれなかった子とかぁ〜…」

『や、やっぱりそうなんだ…』





卒業式でもモテてんなぁって笑うサラをジト目で見ながらチラチラと不破くんを探す

笑い事じゃないんですけどー？

そう言ったらごめんごめんって謝られたけど、まだ上がった口角を隠すくらいしてほしい





「西宮さん！あ、あ、あの、今ちょっといいすか！！」

『……私？』






目の前に佇む男の子を見て、既視感を憶える






え、今すぐ？




多分、あれ、だよね




え？違かったらどうしよう…




でもなんか、顔が、多分、緊張してるし、




前はどうしたんだっけ…………



はやく、



はやくしなきゃ、

















" え、それって、返事、っすか？ "

















『ッ、ご、めん！！私、告白したい人がいて、…それで、』

「え、でも俺も、」






途端、ガッツリ腕を掴まれる
この男、加減を知らないのか。腕から若干ミシミシ音がなる

ダメだ
本来の目的を忘れては行けない
元風紀委員長の威厳を忘れちゃダメだ






『好きな人がいるんです。気持ちには答えられません』






"あの頃"みたいに、ひどく冷めた目で彼女は告げた
男は思わずあッ、と小さく声を漏らし、手を思わず離した






『失礼します』










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