【2j3j】風紀委員長を振り回したい【fw】

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「やばーい！！！めっちゃ綺麗！！」

「カップル多いなぁ…」






今日はみんなでイルミネーションに来ています
不破くんは三枝さんを誘ったらしい、待ち合わせでにっこにこの三枝さんが現れた時は知り合いで安堵した

私はもちろんサラを誘った
こんな陽キャ達と遊ぶのが私からしたら夢みたいだ
不破くんと出会うまでは無縁だった

サラと仲良くなったのは高３で同じクラスになってからだし

むしろ厳しい風紀委員長として皆から避けられていた
…………気がする








「Aちゃんの私服初めて見た、かわい」

『う、ん…？不破くんも』







けど問題がある

先日まさかの告白をされてしまってから不破くんがオープンになった
なんていうか、ストレートっていうか、ダイレクトに褒めてくれる

大袈裟に照れたりとかはしないけど、さすがにちょっと照れくさくはなる







なんとも言えなくて目をそらすと向こうで三枝さんとサラがニヤニヤしてこっちを見ているのに気づいてしまった

え……と、何、もしかしてあの2人にバレてるのかな…








『あ……不破くん、この前のことなんだけど…』

「…………あっ、ｽｩｰｰｰ、えっと………おれに、チャンスくれん？」

『えっ』

「この前は、Aちゃんが告白されてて焦ったん、よ…せやから思わず告白しちゃって、んは、おれ情けねぇ」








Aちゃんを振り向かせたい、と俯き加減に視線を逸らした不破くんは見たことないくらいに耳まで真っ赤で


ほ、本気なんだ…


あまりにも不破君の真剣な顔で、私はただ頷くことしか出来なくて







そんな、愛しいものを見るような目で見ないでくれ








「顔真っ赤」

『…………………知らない』

「にゃはは」








胸焼けしそうな程甘い雰囲気の中、さすがにサラと三枝さんが私と不破くんに突撃してきた







「イチャイチャしてんじゃないよ！！！」

『っ、ししてないよ！！！』

「んは、バレちゃったか」

『！？』









いきなりの急接近。


不破くんの横顔を眺めながら

苦しくなる胸に知らないフリをした
















寒い寒い冬の日だった









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