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『リボンはどうしたの?』
「ないです…」
『じゃあ今日は学校の借りてくれるかな。リボンは明日持ってきて』
この学校の風紀委員長
彼女は、委員会の事になると
その可愛く幼い顔立ちからは想像出来ないが、にこりともしないひどく冷めた目で、皆から恐れられている鬼と化する
だが、普段は信じられぬくらいふわふわしている普通の女の子なのだ
そのギャップにやられる生徒もいるだろう
この男、不破湊も最初はそのギャップを面白がっていた
彼も、彼女の魅力にまんまと引っかかったのだ
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『サラ、聞いて、あのね、』
「なにー!?どうしたの慌てて〜!」
『最近不破くんが頭から離れないの』
「グフッ、ちょ、それ!!!A!!!恋じゃん!!」
『は?』
「こわいて…委員会の時とか最近雰囲気柔らかくなったよね、前までめっちゃ怖がられてたのに〜…もしかしてそれってふわこの影響かな?ん?Aちゃん?」
『う、うるさい…違うし…』
サラの言うことが本当なら、風紀委員長の威厳がなくなってしまう
風紀委員長が校則も守れないチャラ男を好きになるなんて
考えられない
でも、
もし、恋だったら
叶うはずない、だって不破くんは
「A、釣り合わないとか考えてるわけ〜?」
『えっ』
サラは見透かしたように私を見て笑う
だって、ほんとのことだもん
現に、不破くんの事が好きな女の子だってたくさんいるはず
なんなのこれ〜!って言いながらサラに抱きついた時だった
クラスの男の子に声をかけられた
サラの顔が一瞬険しくなったが、ただの過保護なので見て見ぬふりをしよう
「あの、西宮さん。放課後、教室に残っててもらってもいいかな、伝えたいことがあって」
『……うん、大丈夫だよ』
私の目の前にいる男の子は顔を赤くし微笑んだ
この状況、言葉からも察せると思う
告白だ
ちょっと、びっくりした
こういう時、なんて言うだろう
断るとき、なんて言うんだろう
というか、本当に告白なのかな
うわぁぁ、考えすぎ、落ち着いて私…
ぐるぐる考えながらも、汗がだらだらになった手を握りしめた
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しき(プロフ) - まじで更新ありがとうございます!!!!!! (2023年1月9日 17時) (レス) @page22 id: a69f66229b (このIDを非表示/違反報告)
ふわふわたつのり(プロフ) - あこさん» ありがとうございます……!!!確かに普通に勘違いしちゃいますね…!!どっかに書いとこうかな… (2022年11月7日 19時) (レス) id: 66204f4837 (このIDを非表示/違反報告)
あこ - あ、年齢フラグってやっぱバグ?ですよね!そういう展開になるのかと思った…あと何故か読んでも見たもの履歴上に行かないんですよね…厄災?(ごめんなさいいい忘れてましたがめっちゃこの話好きです。待ってます〜 (2022年10月29日 14時) (レス) @page20 id: d7fb7616a3 (このIDを非表示/違反報告)
ふわふわたつのり(プロフ) - 私の小説ってなんか年齢フラグたつようなとこありました…??全然解除されないんですけど…とほほ… (2022年10月14日 19時) (レス) @page20 id: 66204f4837 (このIDを非表示/違反報告)
ふわふわたつのり(プロフ) - お気に入り1000人いった…!!!!!わーい!!!ありがとうございますー!!!! (2022年10月12日 8時) (レス) id: 66204f4837 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふわふわたつのり | 作成日時:2022年9月3日 13時