【2j3j】風紀委員長を振り回したい【fw】

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文化祭が終わって数日

久しぶりのような、懐かしいような

身だしなみ検査の日がやってきた




『今日は文化祭の後だからね！！！しっかり取り締まっていこうね！！』

「はーい！」



同じ委員会の後輩とこの会話をしたのがちょっと前

今日も私は、最大の壁とぶち当たっている



『…………不破君。』

「ｽｩｰｰｰ…ダメ…っスかぁ？……ｽｩｯ……許してやぁ〜！！Aちゃ〜！！」



相変わらずの意味のわからない奇声でわーわー喚く不破くんを怒りの目で見つめる

今日は見逃せない

”しっかり取り締まっていこうね”とか言った張本人が風紀の乱れている生徒を見逃したなんて

うわぁ…風紀委員長としての威厳が…




『今日こそ逃しません！！反論不可です！！』

「そんな〜〜〜〜〜！！」






＿＿＿＿＿＿＿＿




不破side




「………なんか、ふわっち」

「うん…不破君、そんな制服ちゃんと着てたっけ」

『朝、Aちゃんにめっちゃ怒られたんよ…』




教室に行けば、信じられないくらい制服をちゃんと着てる俺を見た明那とまゆは "いや、誰…？" なんて言う始末だった



「反抗しちゃえば良かったのに？」

「あはは、まゆ〜！本当は分かってんでしょ〜！これが、惚れた者の弱みってやつじゃ〜ん！！！」

『からかってんやろ！！』

「わー！ふわっちが怒ったー！」




俺が派手な格好で学校行くとAちゃんが注意してくれる

注意すら嬉しい

いつも穏やかな君の違う顔が見れる

可愛い、好き、大好き

俺の中で欲がどんどん大きくなっていく



「こら、不破くん。ネクタイ外すな」

『ｱｯｯｯAちゃっ！、！？』

「同じクラスなんだから。ずっと見張ってるんだからね」

『お、俺の事ずっと見ててくれるって事やんか…』

「ふん、前言撤回」

『まっ、待ってぇ、Aちゃ…』




怒った顔も可愛い、なんていって言ったらぷんぷん可愛い顔して怒るんだろうな

バカにしすぎか、さすがに





「ふわっち絶対変なこと考えてる」

「ね、不破くんのあんなだらしない顔なかなか見ない」





知らないうちに、どんどん自分の知らない顔がさらけ出されるようになった不破であった…


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