fifty two time ページ4
真依「やっぱり!」
『ど、どうしてわかったんですか?』
真依「うーん、勘かな?」
『勘…』
真依「その人、どんな人?」
『とっても優しくて、友達思いで…勉強もできて、かっこよくて…本当に素敵な人。でも、彼女がいるんです』
真依「そう。素敵な人ね」
『はい!本当に素敵なんです!!』
真依「本当にAちゃんはその人のことが好きなのね」
『ま、まぁ…』
真依「じゃあ、もしその人と付き合ったとします。Aちゃんはその人に自分の過去、話せる?」
『それは…無理ですね』
真依「どうして?」
『みんな私のこと、嫌いになるんだもの…』
真依「どうして嫌いになるの?Aちゃん何も悪いことしていないのよ?」
『ううん、全部私が悪いの。私が生まれたから。私が生まれたせいでみんなが迷惑した!私が生まれなければ、両親だって死ななかった、悠さんも家を追い出されることなかった!小山さんも…私のせいで…真依ちゃんも迷惑してるんでしょう?』
真依「そんなことないわ。悠さんって悠真のことよね?それに、全部Aちゃんのせいじゃない!そんなことよりも、Aちゃんが生まれてきてくれてよかったことの方が沢山あるんだもの!だから、自分を責めないで…」
『真依ちゃん…』
真依「私は1度も迷惑だと思ったことがないわ。Aちゃんはとっても優しい子よ」
『でも私、人のことをいじめていたのよ?』
真依「確かにいじめはいけないことだわ。でもそれはもう過去の話でしょう?今のAちゃんは今のAちゃんだもの!」
『…』
真依「あなたは本当に素敵な子よ。本当は慈悲深くて、他人思いの子。現にみんなを心配して、こうして一人で抱え込もうとしていたんだもの。あなたのこと、好きにならない理由がないわ」
『そんな、過大評価です…』
真依「いいえ、そんなことないわ。だって、悠真も慶一郎も私もおば様もおじ様もみんなあなたの事が大好きなのよ。きっと、あなたが好きな人も…」
『そんなこと…』
真依「自信を持って!下ばかり見ていると気分が落ち込んでしまうんだもの。私で良ければいつでも相談にのるからね」
『ありがとう…』
そう言い、家を出た。
真依ちゃん、素敵な人だったなぁ…
そうだ、護さんに電話しなきゃ。
護「もしもしー?」
『あ、私です。三条…』
護「あ、その様子だと真依ともう話したんだ?」
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いちご大福(プロフ) - みさみささん» かしこまりました!遅くなるかもしれませんが頑張ります!! (2017年8月23日 8時) (レス) id: 93d952a733 (このIDを非表示/違反報告)
みさみさ - ありがとうございます!おまかせで大丈夫です! (2017年8月23日 7時) (レス) id: 9c839d6ed9 (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福(プロフ) - みさみささん» 確認お願いします。サヨナラの意味をモデルとした作品についてなのですが、最後の展開についてリクエストはありますか?なかったらおまかせで大丈夫です! (2017年8月22日 20時) (レス) id: 93d952a733 (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福(プロフ) - みさみささん» いつも読ませていただいてました!とても面白かったです! (2017年8月22日 11時) (レス) id: 93d952a733 (このIDを非表示/違反報告)
みさみさ - 合ってます!別名義ですが…でもありがとうございます!嬉しいです! (2017年8月22日 10時) (レス) id: 9c839d6ed9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いちご大福 | 作成日時:2017年7月28日 23時