腐男子と晴天 ページ43
「じゃぁとりあえずあわせてみるか」
「待て、ちょっと眼を通す時間くれ」
「あぁそうか、じゃぁちょっと時間とるか」
各々が俺が用意した譜面を眺めて楽器をいじり始めた。太宰はそのまま俺のiPodに自分のヘッドフォンを差し込んで楽譜を見ながら歌い始め、俺もキーボードのスイッチを入れた。
太宰の声域広いなぁ。
暫く各々が自分勝手に楽器をかき鳴らして、太宰がゴクリと水を飲み込んだ。
「じゃー間違えてもいいから一回最後までやりきってみようかー」
「おう」
「はい」
「わかりました」
「いいよー」
梶井がスティックを三回叩いて、太宰と俺はは大きく息を吸い込んだ。
っていうか俺は好きだからこの曲弾けるけどお前ら今楽譜見ただけだろ。なんで弾けるんだよ。
「じゃぁ次はスタジオでも予約して練習しますか」
「駅前のスタジオでいいなら、僕店員と顔見知りですよ」
「凄いな中島意味わからん」
「僕も知り合いです。買いに行ったとき話して仲良くなりました」
「じゃぁ二人で予約しておいてよ。明日とか皆どう?」
いいよーとみんなが返事をして、今日はこのまま解散ということになった。
雨も強まってきたし、何処かに寄るのも面倒だもんな。
「…あ、悪い、電子辞書忘れてきた」
「じゃぁ玄関で待ってるぞ」
「あー、いや、いい。どうせ雨だからのんびり帰る。先に帰っててくれ」
じゃぁなと視聴覚室を出て、土砂降りになっている外を眺めながら、俺は教室へと続く階段を降りた。今のうちにこんだけ降っておいてくれれば文化祭の日に雨が降ることはなさそうだな。さすがに晴天でやりたいしな。
後ろの扉から教室に入ると、教室は真っ暗だった。さすがに誰も残っていないか。
机の横にバッグを置いて椅子を引く。机の中をあさり、目的の辞書を見つけた。とっとと帰ろう。とっとと帰って宿題終わらせてサイト巡りしよう。
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アカリ - お巡りさん俺は此処ですとインペルダウン吹きましたwww (2018年6月26日 0時) (レス) id: e8709b8056 (このIDを非表示/違反報告)
セツト@本垢(プロフ) - NONAMEさん» コメントありがとうございます!!全然コメントは大歓迎ですよ!!真逆この作品で泣いてもらえるなんて!!最高だと言ってもらえるなんて!!超絶嬉しいです!! (2018年3月16日 13時) (レス) id: 3dff78dd4d (このIDを非表示/違反報告)
NONAME(プロフ) - 突然のコンメントすみません。この作品を見て絶対コメント書こうと思ってました。めっちゃ好きアアアォッッタスキィィィィィィィィクッソ好みこういうのは待ってました。無理です。禿げる物理できに。中也さんがカミングアウトした時感動して、涙が出ました。最高です。 (2018年3月16日 11時) (レス) id: bc941017ed (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみだいふく(プロフ) - セツト@本垢さん» まじですか…此方こそありがとうございます!お互い更新頑張りましょう! (2018年3月15日 18時) (レス) id: 5f17ef063a (このIDを非表示/違反報告)
セツト@本垢(プロフ) - 赤珠(元 チョコうさ。)さん» ああ本当だ!!修正してきます!! (2018年3月15日 9時) (レス) id: 3dff78dd4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セツト@本垢 | 作者ホームページ:http://minanami2.naho.ayaka.
作成日時:2018年3月14日 8時