異種恋愛【ポケモン】【短編集】

傍にいるよ【ジュナイパー】 ページ5

夢主視点
両親と旅行で来たアローラ地方。多くの南国ポケモンや、アローラ地方の水ポケモン達と遊んだり、観光したりと満喫していると私は両親たちとはぐれてしまう。


まだ自分のポケモンを持つことが出来る歳では無かったので、インテレオンもゲッコウガも家に留守番中、1人でその場に立ち尽くすことしか出来なかった。


はぐれてしまったのは、ちょうど海へ出る森林…
先程から野生のポケモン達が大丈夫かと様子を見てきたり、遊ぼうと肩に乗ってきたりしていたが私は両親とはぐれてしまったダメージが大きく、目に涙を溜めて今にも泣きそうになっていた。


今頃、心配している両親が探しているだろうと思いながらも涙をポロポロ流していると、ふいに大きくてフワフワしたものに包まれる。


『え…？』
上を見上げると、私の顔を同じく上から見てくるジュナイパーの顔が。


私を包んでいるのはジュナイパーの両翼で、すっぽりと収まっている私の体を羽が優しく撫でてくれる。


『ふぇ…』
ジュナイパーの優しさと、突然の安心感に声を上げて泣き出してしまう。それを見たジュナイパーが、驚いた顔をしたあと顔を寄せ優しく頬ずりしながら、頭を撫でてくれる。


それから、私は泣き疲れて寝てしまい両親やジュンサーさんが来た時には、ジュナイパーが大切に抱きかかえ、周りには野生のポケモンが集まり私を守っていたとか。


ジュナイパーだけが私を離さず、抱っこしたままだったので両親がそのままジュナイパーに私を抱っこさせ、一緒にホテルに戻ったことがジュナイパーが私の隣にいる理由だとか。


今でも彼は、私が不安そうな顔をしているとすぐにフワフワな翼で包み、安心させようと頭を撫でてくれる。


いつも、彼が言っているように聞こえるのだ
｢傍にいるよ｣
と…

大丈夫【バシャーモ】→←ボクだけ…【コイキング】

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