異種恋愛【ポケモン】【短編集】

相棒【エースバーン】 ページ19

エースバーン視点
『エースバーン！避けて！』
Aの声に合わせて野生のガメノデスの水鉄砲を避け、後ろに周り気絶させる。


『ありがとう！エースバーン！これでこの子の検診ができるわ！』
ガメノデスに月に1度、検診しているAだがそのガメノデスがいきなり襲ってきたため仕方なく、その日の護衛についていた俺が相手をする。


ま、傷つければAが泣くのは知ってるから本気出さずにいたけど…やっぱり本気で蹴っときゃ良かった…何があったのか分かりませんって顔で、手当てを受けてるガメノデス見てるとそう思う。


俺なんかやっとAに怖がられずに、相棒って感じが出てきたのに…あんなふうに触ってくれることは炎タイプのポケモンじゃ、先輩のバシャーモくらい。


『よしっ！もう大丈夫。岩に苔が溜まって痛かったんだね…ちゃんと擦ったりして綺麗にしてね？』


他のポケモンに優しくしてる相棒を見てると妬くのは人間も同じみたいだけど、相手は野生のポケモン。仲間になることもない。


『さっ、エースバーン帰ろ！ちゃんと手加減してくれてありがとう！寄り道してポケモンフード買っちゃおうか』


笑顔で呼ぶAに返事をして隣を歩く。大抵のやつらはモンスターボールに戻されるけど、俺は相棒だから隣で歩ける。相棒、だよな…？


『エースバーン？どうしたの？あ、疲れちゃった？？いつもありがとね、エースバーンは私の相棒だから頼りにしてるよ』


俺がいつもより大人しいのを疲れたのかと思ったのか、俺をおんぶして嬉しそうに言うAに元気よく返事をする。


そうだ、俺はAの相棒だ！他の奴なんかと比べなくたって、俺は俺。Aも俺の事を相棒だっていってくれる。へへ、やっぱりAについてきてよかった！



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