貴女は違う【アブソル】リク作品 ページ14
アブソル視点
地面を力強く蹴り、身を隠すために岩肌が出ている崖の奥深くにある洞窟を目指す。
朝、目を覚ました時に人間の匂いと、珍しい人間がやってきたとイワパレスやタイレーツが話していたのを聞き、ついに来たかと隠れ場所を移すことにしたのだ。
オレは他の仲間とは違う【色違い】というものらしく、肌は夕日色で毛も夕日をうけた色を朝でも夜でもしていて、それが珍しいと人間に何度も襲われた。
だが、オレは仕えたいと思った人間以外に従いたくないと、今までずっと場所を変えて隠れ暮らしていた。
(ここも離れないといけないか…折角、いい住処を見つけたと思ったんだが…ん?)
住処をまた変えることに名残惜しく思っていると、渓谷を流れる風に乗り助けを求める声が耳に届く。もしかしたら弱いポケモンが襲われているのかと思い、急いで声の聞こえた方へと走る。
声が聞こえたと思った場所は洞窟の中のようで、1つの大きめな洞窟の中から反響して「やめて!」「誰か助けて!」などの声が聞こえてくる。
この時、何も疑問に思わずに助けに行ったが…他のポケモン達の声というより、人間よりだった声が洞窟から響いていた。
『だ、れ、か…』
(ッッ!!危ない!!)
警戒しながら中を除くと、不気味に光る奇妙な黄色の顔のある体と紅い1つ目を光らせるヨノワールが、大きな手で1人の人間を捕まえ口元へ運ぼうとしていた。
(離せっ!)
あんなに大嫌いだった人間を助けようと自然と体が動き、油断していたヨノワールへシャドーボールを当てる。
ヨノワールは驚いたのかすぐに消え、ドサッという音と共にヨノワールに捕まっていた人間がヨノワールの手から解放され地面へと落ちる。
本当は近づくのでさえ嫌だったが、無性に気になってしまい人間の様子を近くで見る。
人間は言わゆる雌であり、纏っている布が肌蹴ていて下半身は既に口の中に入っていたのかヨノワールの唾液で、テラテラと月の光で妖 艶に色白い足が光っていた。
人間の顔は紅く、息を乱していたが魂を連れていかれていないことを確認し、すぐに離れようとすると人間に話しかけられる。
『ありが、とう…』
「ッッ!!」
人間の声で振り向くと、熱のあるとろんとした目に見つめられ動きが止まり、呼吸とともに上下する肩、唾液で少し濡れている肌にあろう事か欲 情してしまう。
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ジョジョらー - 素敵な作品をありがとうございます!私の求めてた作品だ…!面白かったです!!! (2022年10月24日 21時) (レス) @page19 id: 98b7a622f5 (このIDを非表示/違反報告)
月巳椿(プロフ) - IROHA(いろは)さん» 素敵なご感想どうもありがとうございます!ポケモンにもバトル以外の青春があってもいいんじゃないか?と、始めた作品ですので気に入って頂けて良かったです。IROHAさんの作品も、ポケモン一体一体に個性がありとても素敵でした。コメントありがとうございます (2022年5月24日 1時) (レス) id: 28d5cf5fad (このIDを非表示/違反報告)
月巳椿(プロフ) - 遥さん» 反応遅れて閉まって申し訳ありません!気に入って頂けて良かったです。私の都合で更新が止まってしまっていますが、落ち着いたら更新を再開する予定なので楽しみしていただけると幸いです。コメントありがとうございます (2022年5月24日 1時) (レス) id: 28d5cf5fad (このIDを非表示/違反報告)
IROHA(いろは)(プロフ) - 月巳椿様のおかげで、ずーっと求めていたポケモンとの恋愛物語にようやく出会えました。優しく繊細な表現、淡く感じる甘い春の匂いに、もう虜です。ポケモンだって男なのだと。★私も占ツクでポケモン(原型)作品書いてます (2022年5月23日 23時) (レス) id: a7aa44cdd5 (このIDを非表示/違反報告)
遥 - ポケモン×人間の夢小説はあまりないのですごくありがたいです。ポケモン達の溺愛ぶりがすごく良いです。更新これからも楽しみにしています。 (2022年4月19日 23時) (レス) id: a3057ef3d1 (このIDを非表示/違反報告)
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