触れ合い【レシラム】リク作品 ページ12
夢主視点
ポケモンを持たず、一人散歩にキャンプ地の近くにあった森へと入る。月の明かりが周りを照らし、少し眩しいほどだった。
(こんなに綺麗な月、初めて…それに今日は寝てるポケモンすら見てないな…)
時間的に野生のポケモンたちも木の上や、草むらに隠れて眠っていたり、夜行性のポケモンが居るはずなのだがポケモンたちの姿が見えない。
(もしかして、奥に主ポケモンがいたり…とかかな?)
不思議に思いながらも、特に考えずに気の向くままに進んでいく。
暫くすると、月明かりに照らされた美しい小さな湖が見えてくる。
『わぁ!こんな所があったんだぁ!!』
あまりの綺麗さに声を上げ、周りを見渡していると傍にナニカが降り立つ気配がする。
『(ポケモン…?でも、飛べるポケモンなら羽の擦れる音が聞こえるはず…)……!!』
浮かんできた疑問を確かめようと、振り向くと純白の羽を持ち、青い瞳をこちらへ向けている以前…助けたことのあるポケモンがそばに居た。
『レ、シラム…』
あの後、テレパシーも使える名の知らないポケモンが気になり調べると、イッシュ地方に伝わる伝説のドラゴンタイプのポケモンだと分かり、また会えないかと密かに思っていたのだ。
『!怪我、もうすっかり治ったのね!良かった…跡も残ってない』
自然と目線は手当をした箇所へ向き、治っているのを確認すると嬉しくて自然と撫でてしまう。
【……】
『!ごめんなさい、えっと私は邪魔よね?もう網に引っ掛からないようにね?……わっ』
見つめられていることに気づき、すぐに離れテントへ戻ろうとすると優しく前に回ってきたレシラムの腕に後ろに引き寄せられ、レシラムと対面する形で抱えられる。
【…礼を言うぞA。私は人間は全て同じだと思っていたが、お前だけは違うようだ。さぁ、これを受け取れ…】
私の肩へと顔を埋め、テレパシーで礼を伝えると顔を離すと同時に手に美味しそうなモモンの実が置かれる。とても熟しており、見ていると食べたくなってきてその場で1口齧り付く。
すぐに口の中にフルーティーな香りと、モモンの実の優しく強い甘みとしつこくないようなスッキリさが広がる。
『美味しい……ありがとう、レシラム。貴方は伝説と謳われるポケモンだから、次に会うのはいつかわからないけど、また会えたら…』
147人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ジョジョらー - 素敵な作品をありがとうございます!私の求めてた作品だ…!面白かったです!!! (2022年10月24日 21時) (レス) @page19 id: 98b7a622f5 (このIDを非表示/違反報告)
月巳椿(プロフ) - IROHA(いろは)さん» 素敵なご感想どうもありがとうございます!ポケモンにもバトル以外の青春があってもいいんじゃないか?と、始めた作品ですので気に入って頂けて良かったです。IROHAさんの作品も、ポケモン一体一体に個性がありとても素敵でした。コメントありがとうございます (2022年5月24日 1時) (レス) id: 28d5cf5fad (このIDを非表示/違反報告)
月巳椿(プロフ) - 遥さん» 反応遅れて閉まって申し訳ありません!気に入って頂けて良かったです。私の都合で更新が止まってしまっていますが、落ち着いたら更新を再開する予定なので楽しみしていただけると幸いです。コメントありがとうございます (2022年5月24日 1時) (レス) id: 28d5cf5fad (このIDを非表示/違反報告)
IROHA(いろは)(プロフ) - 月巳椿様のおかげで、ずーっと求めていたポケモンとの恋愛物語にようやく出会えました。優しく繊細な表現、淡く感じる甘い春の匂いに、もう虜です。ポケモンだって男なのだと。★私も占ツクでポケモン(原型)作品書いてます (2022年5月23日 23時) (レス) id: a7aa44cdd5 (このIDを非表示/違反報告)
遥 - ポケモン×人間の夢小説はあまりないのですごくありがたいです。ポケモン達の溺愛ぶりがすごく良いです。更新これからも楽しみにしています。 (2022年4月19日 23時) (レス) id: a3057ef3d1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ