シノブノ可愛サ ページ6
「心配かけてすみません…私は大丈夫です。お久しぶりです、カナエさん」
「久しぶりね、Aちゃん。そういえば、廊下で蹲ってどうしたの?あ、もしかして怪我が痛むの…!?」
心配そうに私の顔を覗き込むカナエさん。心配かけてすみません違うんです…
私は先ほどあったことを全て話した。そしてとにかくカナヲちゃんが可愛いということも含めて。カナエさんはそれを聞いて、嬉しそうに微笑みを浮かべた。もう、こういうのを花が咲くような…っていうんだろうな。美しい可愛い…
「そう、カナヲが…。とても素晴らしい事ね」
「そうなんです!ちょっとたどたどしかったけどそこがまた可愛くて…」
「やだ、その時のカナヲを見たかったわ。とっても可愛らしかったんでしょうね…」
「それはもう…この子蝶の妖精かな?って本気で思ったこともありますよ」
「姉さん、Aさん。二人ともそんなところで何してるんですか…」
不意にしのぶの声が聞こえて、カナエさん越しに後ろを見ると呆れた様な表情を浮かべたしのぶがいた。…やっぱり、カナエさんが生きてるから常に笑顔ってわけじゃないんだよね。柱になるにあたってカナエさんを元にしてるところはあるけど。
そんなところも、とっても可愛い。
「ちょっとカナヲちゃんの可愛さにやられてました」
「Aちゃんがこんなところで小さくなっていたから、可愛くてつい抱き締めちゃったわ」
「あれ?そう言うことだったんです?カナエさんの方が可愛くて美しいです」
「ふふ、ありがとう。Aちゃんもとっても可愛いわ。しのぶも毎日変わりなく可愛いわ!」
「…姉さん!」
頬をほのかに染めながらカナエさんを止めるしのぶ。説得力ないぞしのぶ…毎日言われてるだろうに…慣れないんだな。そこがまた可愛い。
「しのぶはいつも可愛いね〜」
「そうよ!しのぶはいつも可愛いの!」
「Aさんも姉さんもやめてよ!」
さっきよりちょっと濃くなった顔の赤さ。そろそろやめないと怒って対鬼用の毒を持ち出すからそろそろやめよう。引き際は弁えてます。
カナエさんもきゅっと口を閉じた。同じく引き際はわかっている模様。私はカナヲちゃんの可愛さで忘れかけていた本題を持ち出した。
「そろそろ包帯変えたくてここに来たんだ。流石に一人だと難しいから手伝ってほしくて…」
「あぁ、そう言うことですか…。分かりました」
口調もいつも通りに戻り、てきぱきと準備を進めるしのぶ。敬語無しも可愛い…
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なぎ(プロフ) - 更新楽しみに待ってます…‼ (2022年8月14日 15時) (レス) @page42 id: c7ded9271f (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 更新待ってます…応援しています!頑張ってください!! (2022年5月25日 23時) (レス) @page42 id: ef64ea2517 (このIDを非表示/違反報告)
しらこのり - 更新ずっと待ってます 再開して欲しい… (2022年1月15日 11時) (レス) id: 573692b408 (このIDを非表示/違反報告)
人類のようなナニカ - コメント失礼します。この作品本当に大好きで、読み進めるのが楽しくて楽しくて仕方がないです!応援しています!!!!更新頑張って下さい! (2022年1月7日 19時) (レス) @page42 id: 60efa73c00 (このIDを非表示/違反報告)
栞乃(プロフ) - 投稿楽しみにしてます! (2021年12月31日 18時) (レス) id: 8c5f3cdf03 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:杏 | 作成日時:2019年8月20日 14時