夜を愛す少女【鬼滅の刃】

今マデノ出来事 ページ17

「…それで、今は裏柱として全力を尽くしています」


小屋に入り、師匠と向かい合うようにして座った。それからは、私が鬼殺隊になってからの話。こういうことがあった、こんな仲間に出会った、こういう別れがあった、今の階級は裏柱だ。手紙はたびたび送っていたが、いざ話すとなると話題は尽きない。

勢いのままに話し続けそうになる口をつぐみ、一区切りついたところで師匠を見る。師匠は嬉しそうに口元を緩めながら私の話を聞いていた。…鬼舞辻の話になった途端一気に引き締まったのは少し笑った。


「…そうか、良い仲間に出会ったな」

「…はい、本当に。私は、仲間に恵まれております」


最終選別で出会った錆兎と義勇、妹弟子の真菰。合同任務で一緒になった杏寿郎さん。炎の呼吸を習う際煉獄家で修業をし仲良くなった千寿郎くん。怪我をした際に、蝶屋敷へ向かいそこで仲良くなったカナエさんとしのぶ。新しく増えたカナヲちゃん。

鬼舞辻に狙われた際対策を練ってくれたお館様、悲鳴嶼さん。杏寿郎さんの継子となり一緒に修行するようになった蜜璃ちゃん。柱になって仲良くなった天元さん、さねみん、伊黒さん。新しく蝶屋敷のお手伝いをすることになったアオイちゃん。


兄と死別しお屋敷に来た無一郎君、特別任務で見守っていた炭治郎と禰豆子ちゃん。その途中で会った善逸や伊之助。見守り対象が動けなくなった際合同任務で一緒になった獪岳。その間にまた増えた蝶屋敷のお手伝いさん、すみちゃん、きよちゃん、なほちゃん。

名前を上げると、キリが無い。みんな大事な…私の大好きな守るべき仲間たちだ。


「自分が死んだら悲しませてしまう。その考えが体を雁字搦め(がんじがらめ)にして、とても重いのに…その重みが嬉しくて幸せなんです。絶対に、死ねない」

「…お前が死んだら、後を追いそうな奴が多すぎる」

「さすがにそんな人はいないと思いますよ？」


それだけ好きでいてくれるのはとても嬉しいけど、私はみんなに生きてほしい。


(師匠がAが死んだら後追いしそうと思った人物：煉獄さん、錆兎、獪岳)

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