夜を愛す少女【鬼滅の刃】

隊服ノ釦 ページ13

「あれ？でも、A。俺たちに会ったとき隊服は…」

「え？あぁ…」


隊服の釦、これは一般隊士と柱で色が変わる。一般隊士は薄い藤色で柱は金色？だ。はっきりしないのは許してよくわからんのよ。で、私は炭治郎と合流するとき一般隊士と同じ色の釦だった。


「釦の色が違うとかすぐ疑われちゃうでしょ？だから昔の隊服引っ張り出してきたの」


まだ、柱じゃなかった時に使っていた隊服。成長してないし平気だったもんね〜悲しくなんかないもんね〜泣いてない！！三年前から体が一切成長してないんだけど…？胸も成長しきってるみたいだし…胸はそれなりにあるからいいし！！


「なるほど…」

「それにしても、なんで俺たちと一緒に仕事を…？」


善逸がそう言った。炭治郎はあの柱合会議で少し話を聞いていたため察したらしく顔を顰めて俯いた。ごめんね〜大丈夫、私はもともと賛成派だから…

私はちらと炭治郎を見て、善逸に視線を戻した。


「一番の理由は炭治郎…というか、禰豆子ちゃんだね」


その一言で、善逸も察したらしくはっとした。


「鬼を連れている隊士がいる…お館様から呼び出されてすぐそう言われたんだ。…いや、違うな？呼び出されてお館様の前に座ったらいきなり『Aは鬼を連れた鬼殺隊員のことを知っているね？』って言われたんだ」


私の言葉に善逸と炭治郎が「え？」と声を漏らした。わかる、私もめっちゃ驚いた。あ、ちなみに伊之助はもう寝ました。私の自己紹介が終わってすぐ。はやいね。


「私、義勇と同期でさ。話聞いてたんだよね、炭治郎と禰豆子ちゃんのこと」

「冨岡さんと同期…？」

「義勇？冨岡さん？え、だれ？」

「あぁ、この中で会ったことないの善逸だけか。義勇は水柱だよ」


善逸が小さく悲鳴を上げる。いやそんな柱に怯えずとも…。まぁ、うん。他の柱の人に比べれば感情がわかりにくくはあるけど多分さねみんと伊黒さんに比べれば関わりやすいと思うよ…？


「で！お館様にも気付かれてたみたいでね？義勇からその話を聞いてるって。で、しかも私は鬼でも仲良くなれるって思ってるから白羽の矢がたったみたい」

「白羽の矢…」

「炭治郎と禰豆子ちゃんを見守る…特別任務」


実力が無ければ見守れないし、実力があったとしても鬼は全て滅するべしと考えている隊士には任せられない。私は実力もそれなりにあるし鬼の中でも仲良くなれる鬼はいると考えている。カナエさんも候補だっただろうけど、私は事情を知ってたからね。

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