【君と僕。〜恋愛以上の幼馴染〜番外編】 好きな人。

第17話　君にとって ページ18

要「おい、散歩行かね？」

あ「いきなり何よ」

要「いいから、いいから。夕日が綺麗だろ」

あ「えっ、あっ、ちょっ、靴!!」


あたしは無理やり外に連れ出された。


今は夕方。
今日はすごい、いい天気で風も気持ちよかった。

そろそろ、半袖かな？
という感じの日差しもなんだか心地の良いものだった。


あ「何よ、いきなり散歩だなんて」

要「いいじゃねぇか、散歩したい気分なんだから」

あ「ま、いいんだけどね」

要「だろ？」

・
・

それからけっこう河沿いを歩いた。


要「ほら、綺麗だろ？」

あ「わぁ〜.....うん、来て良かった!!」

要「そりゃ、良かった」


綺麗な夕日が河に映し出されていて、周りはオレンジ色に染まっている。


要「座るか？」

あ「そーしよっか」


あたしと要は土手に座った。


要「いいなぁ、ここは......」

あ「初めてきたけど、いい場所....」

要「俺さ、前からよくここに来てたんだ」

あ「そうなんだ......あたし、気に入ったよ」


要はちょっと口元を緩めた。


要は河に写っている夕日を眺めながら呟いた。

要「なぁ......」

あ「ん？」


要「俺さ...お前の持ちきれない涙は、手伝って持ってやるから。
お前の持ちきれない笑顔は俺の笑顔も一緒にして持ってやるから」

あ「いきなりどうしたの？」

要「別に」

あ「でも、あたしもよ。要」



要は顔をくしゃって笑っていたけど照れてなかった。
そこがまた成長したなぁ、だなんて思ってしまう。
しかもかっこいいし///

勿論、こんなことを要がいきなり言ったことはびっくりしたけど
そう言ってくれたことが嬉しかったから気にしない。


そんなことを思っていると、いつのまにか要はこっちを向いていたらしい。





要「A」







あ「.......ん？」









　









要「俺と、結婚してください」








真剣な目であたしを見た。

そういえば、こうやって想いを伝えるときいつも風が吹いてたよね。








あ「こちらこそ、よろしくお願いします。要さん」






今日はなんていい日だと、2人で笑いあう。


こんな日々をいつまでも続けていこう。





＿＿＿＿＿＿＿＿＿そう想う。

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