彼女の仕返しは⓷ ページ46
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「Aさん、大丈夫ですか？帰りますよ」
まだ横たわっていた彼女の肩をゆすると寝ていたらしいのか、居心地が悪そうな声を漏らしながら此方に視線を向けた。
「ぅ…。あ、条野さんですね〜、どうかしました〜？」
上半身だけ起き上がらせた彼女は、ぼんやりとした口調で返答する。
もたれたような口調、体温の上昇、体の表面温度も高く、心拍数も高い。
所謂、出来上がっている状態だった。
Aさんはどうやら酒に弱い体質なのだろう。
「もう隊長たちは帰ってしまいましたよ、私たちも行きましょう？送っていきますから」
「そうやって私のことをお持ち帰りしてあんなことやそんなことしようとするんでしょ〜、いっけないんだ〜！
条野さんが何か優しくする時は大抵裏があるんですよ〜、絶対このあと私に何かするんでしょ〜？よくないんだ〜いっけないんだ〜」
「…へぇ？」
全く、よく喋る口になったものだ。
単なる善意で送ってあげようとしたのに、そのような言われ方をされれば頭にくる。
まぁさっきまでそうしようとしていたのは事実だが。
酒のせいとはいえその生意気な態度は正してやらなければ、此方の気分が悪い。
彼女の傍に距離を詰めて、その頰に手を伸ばした。
「Aさん、言い方には気をつけ…ッ？！」
その瞬間。
彼女に勢いよく胸板を押されて身体を畳に叩きつけられた。
そしてすかさず、彼女は私の両手をしっかり掴んで拘束し、腰は私の下腹部に下ろして完全に身動きを取れないようにされる。
あまりに突然で、そもそも彼女がこんなことをやってくるとは思わなくて、驚きと困惑ばかりで脳がショートしかけた。
「んへへ〜、じょうのさ〜ん…やったりましたよぉ〜…！」
「ちょっと、何するんですか…」
油断した。否、彼女だから油断したと言える。
完全に身動きが取れないというわけでもないし、両手の拘束も振り解こうと思えばできるはずなのに、どうしたのものか、身体が身動きを取りたがらない。
彼女が私のことを押し倒し、組み敷いて私だけを見ている。
それは幸福以外の何者でもない。私はその幸福を真正面で受け止めたいが為に、この一時の鎖から逃れようとしないのだ。
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ラザニア太郎(プロフ) - ましろさん» 文スト4期おめでとうございます〜！声優さんも楽しみですし、猟犬以外にもあのキャラこのキャラのあんなシーンが見られるとずっとドキドキします…^ ^ 鐡腸さんも条野さんも��子さんも隊長も全部全部楽しみです！ほんとに待ち遠しい…^ ^ (2022年5月20日 16時) (
レス) id: 24908c6af5 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - わかってくれますか笑！あと文スト4期おめでとう！ついに鐵腸さんが猟犬が来るねー笑 (2022年5月20日 1時) (レス) id: c2ca67a91e (このIDを非表示/違反報告)
ラザニア太郎(プロフ) - ましろさん» 初めまして、コメントありがとうございます！確かにそうかもしれません笑 私としても天然なイメージが強いですね…^ ^でも正義という言葉に忠実であり、芯があって強いところが本当に魅力的だと思います！！ (2022年5月20日 0時) (レス) id: 24908c6af5 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - なんか鐵腸さんって冨岡さんに似てる笑 天然なとことかめっちゃ強い所とか！ (2022年5月20日 0時) (レス) id: c2ca67a91e (このIDを非表示/違反報告)
ラザニア太郎(プロフ) - ニゲラの蕾 兼 新芽さん» お久しぶりです^ ^喜んでいただけたようで何よりです！新しい大学生活で死ぬほど忙しくてネタすら思い浮かばず、そもそも小説のこともド忘れしていました…汗ですがGW中に少し暇ができたので書いてみました！相変わらず亀更新ですがご愛読していただければ幸いです^ ^ (2022年5月5日 17時) (レス) id: 24908c6af5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラザニア太郎 | 作成日時：2021年11月14日 18時
