わんわん⓶ ページ29
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「何故ずっと立ったままなのです。
さぁ、こっちに来て？よく見てください」
条野さんは自分の隣の空間をぽんぽんと叩き、私を隣に座るよう誘導する。
座ってなるものか、きっと座ったら終わりである。
鐵腸さんは常識がなくても私の嫌なことを進んでしない…筈であったから、あの時はなんとか寸前で助かったのだ。
だけど条野さんはどうか。態と異能にかかるような人だ。
そうまでして不埒でいかがわしくて卑猥なこと企んでいるのかもしれない。
「えっと…、しっ仕事！仕事が残っている…ので…！」
「え？何ですか？よく聞こえませんでした。此方に来てもう一度話してください」
「こ、この〜…！！」
聞こえないわけないでしょ！無明の王とか言われてるくせに！！めっちゃ耳良いくせに！！
そして条野さんはあれよあれよと言い訳しながら焦る私を愉しんでいるのだろう。尻尾が活発に揺れながら、笑みをこぼしている。
だがそれも長くは続かなかった。この状況に堪えかねて少し不機嫌になった条野さんがため息をつく。
「全く…面倒な人ですね。いいから早く来なさい。その気になれば貴女のことを無理矢理抱いてしまうことだってできるんですよ」
「んな…？！何言って…！」
条野さんの爆弾発言に、身体中がぶわっと急激に熱を帯びた。
情事のことをつい想像すると、頭が破裂しそうなくらいの羞恥心でいっぱいになる。
「嫌だったら、私の機嫌を損ねないことですね」
「ぐぬぬ…！」
ちょっと本気で不機嫌になる条野さんをこれ以上不機嫌にしては私の身がどうなるのだろうか。
脳裏に過ぎった恐怖から、自然と条野さんのところへと身体が向かった。
「それで良いのです」
条野さんの隣に座ると、本人はほんの少し満足げに微笑んだ。
彼の尻尾は左右に激しく振っていて、何度も布団を叩いていた。
それが何とも可愛らしくて、つい吹き出してまった。
「ふふっ、条野さん、どんだけ嬉しいんですか…！尻尾振りすぎなんですよ…！」
「意中の女性といることは嬉しいこと限りないのですから、当然です」
まるで母親に褒められ、撫でられるのを満悦に待っている大人しい幼児みたいだった。
私より年齢も身長も大きい条野さんがこうなってしまうなんて。
いつもならドキッとしてしまうような条野さんの言葉も、今では全然頭に入ってこない。
「にしても…、条野さんいつもすました顔してるくせに、尻尾だけは感情豊かで…ふふっ、あははっ…！」
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ラザニア太郎(プロフ) - ましろさん» 文スト4期おめでとうございます〜！声優さんも楽しみですし、猟犬以外にもあのキャラこのキャラのあんなシーンが見られるとずっとドキドキします…^ ^ 鐡腸さんも条野さんも��子さんも隊長も全部全部楽しみです！ほんとに待ち遠しい…^ ^ (2022年5月20日 16時) (
レス) id: 24908c6af5 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - わかってくれますか笑！あと文スト4期おめでとう！ついに鐵腸さんが猟犬が来るねー笑 (2022年5月20日 1時) (レス) id: c2ca67a91e (このIDを非表示/違反報告)
ラザニア太郎(プロフ) - ましろさん» 初めまして、コメントありがとうございます！確かにそうかもしれません笑 私としても天然なイメージが強いですね…^ ^でも正義という言葉に忠実であり、芯があって強いところが本当に魅力的だと思います！！ (2022年5月20日 0時) (レス) id: 24908c6af5 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - なんか鐵腸さんって冨岡さんに似てる笑 天然なとことかめっちゃ強い所とか！ (2022年5月20日 0時) (レス) id: c2ca67a91e (このIDを非表示/違反報告)
ラザニア太郎(プロフ) - ニゲラの蕾 兼 新芽さん» お久しぶりです^ ^喜んでいただけたようで何よりです！新しい大学生活で死ぬほど忙しくてネタすら思い浮かばず、そもそも小説のこともド忘れしていました…汗ですがGW中に少し暇ができたので書いてみました！相変わらず亀更新ですがご愛読していただければ幸いです^ ^ (2022年5月5日 17時) (レス) id: 24908c6af5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラザニア太郎 | 作成日時：2021年11月14日 18時
