どうしようもなく好きなんです。【 るぅと 】

(29) ページ29

You side





「 んんん…無理ぃ…、」





真っ暗で何も見えない



何も見えないけど、異常な空気が漂っているのは分かる





るぅ「 大丈夫ですよ 」





優しい声で話しかけてくれるるぅとくん





「 うん…ぅん… 」





やばい、泣きそう





恐怖から込み上げてくる気持ちを抑えながら頑張って歩く






_ ﾊﾞﾝｯ





「 ひゃあぁっ？！！ 」





驚きのあまり、るぅとくんに飛びついた





るぅ「 わっ？！ 大丈夫ですか？！ 」



「 なんでそんなに平気なの？！ 」





ボロボロと溢れてくる涙



泣いてるとこ見られるなんて恥ずかしすぎる





るぅ「 行きますよ、A先輩 」





ぎゅっと握りしめられた手は
意外と男らしくて頼もしかった









・









「 うぅ…も、だめ…… 」





やっとの思いで出れたお化け屋敷



元の世界に戻れたことに一安心 … 。





一気に緊張が解けて また 涙が溢れた








「 こわっ、かっ た … 」





るぅ「 ん 、もう大丈夫ですよ 」





優しく頭を撫でてくれるるぅとくん


安心する 。








「 … ぁりがとう 、」







意外と男らしいところに、少しだけ、
少しだけ きゅんってした気がするの 。









涙がおさまったところで皆の元に向かった









・









ころ「 いやまじ怖え ……」



さと「 もう行かねえよ 、」





莉犬「 さとみくんが行こうって言ったんじゃん？！ 」



結梨「 莉犬くん意外と頼もしかったね笑 」





るぅ「 あ、おーいっ 」



ころ「 あ、帰ってきた 」






みんなが手を振り返していた





さと「 どーだった？」





「めっちゃ怖かったです…… 」







るぅ「 怖かったですね …… 笑」









あ、泣いちゃったこと 、言わないでくれるんだ




ちょっとだけ、胸が苦しくなった

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←(28)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す