明日も空は青く綺麗で[きっくん]

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「にしても…そんな歳には見えないねぇ」

『良く言われる。というか、結構失礼だよ?』

むー、と言いながら頬を膨らませ拗ねる。


それにしても食べにくいぞ、らーめん。
滑る。落ちる。汁がはねる。熱い。

さっきからこんな事を繰り返している。

箸の持ち方が悪いの??
なんなの落ちないでよ!!!!(キレ)

「…あは、食べにくい?」

『違うの!!麺が勝手に落ちて食べれないの!!』

「だからそれが食べにくいんでしょーが」

にひひ、と笑うきっくん。

笑い方でやっぱり男の人なんだな、と思う。
声が低い。

最初に見た時、本当に女の人なんじゃないかって思った。

でも、低い声と角張った手、細いのにしっかりとした身体。
それらを知ると、女の人じゃないって事を突きつけられる。

何で女の人に生まれなかったのか。
絶対モテるのに。

麺を諦めて汁を飲み始める私を見て、きっくんはまた小さく笑った。

女の人に生まれなくても、今のままでもモテるだろうな。


優しく微笑むきっくんに、私の顔は何故か熱くなった気がした。

…?

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