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目を開ける。
見たことない天井。
あったかいベッド。
知らないにおい。
どこ、ここ。
痣や傷で起きるのが辛いけど、ゆっくりと体を起こす。
「あ!!!!起きたぁ!!!!良かった、いきなり倒れたから死んじゃったのかと!!!!」
元気な声が響く。
お兄ちゃんじゃない、父さんじゃない。
違う男の人の、声。
『…あ、さっき、の…?』
自信なさげに聞くと、こくこくと首を縦に振る男の人。
「菊池直也!!!!またの名をKIKKUN-MK-兇世!!!!」
よろしくね!!!!と言って手を差し伸べてくる、きっくん、まー…まーつ…?
『私は品川A…です。
え、えと、よろしくお願いします…?』
「敬語無しで良いよ!!!!あときっくんって呼んでね!!!!」
『う、うん…』
手をずっとこちらに出している。
その手に少しだけ触れると、つめてぇ!!!!、と叫ぶきっくん。
「待ってて!!!!なんかあったかい物持ってくる!!!!」
バタバタと何処かへ消えていくきっくん。
忙しい人だなぁ…。
少し待っていると、お待たせー!!!!、と言ってきっくんが戻ってきた。
「ホットミルク、飲める?」
『…多分、ありがとう』
手渡されたカップを持つと、暖かくて。
少し甘いにおいがして、美味しそう。
一口飲むと、ほんのり甘くて美味しい。
『美味しい…』
「そう?全部飲んでいーよ?」
そう言ってニコニコと私を見るきっくん。
『あんまり見られると…恥ずかしい、んだけど…』
「えぁ!?ごめん!!!!」
急いで背を向けるきっくん。
その姿が、なんか可愛らしくて。
『ふふ、面白いね、きっくん』
少し笑うと、きっくんがバッと私の顔を見て
「うわ、笑うとスゲェ可愛い」
驚いた様にそう言った。
『え、ありがとう…?
あ、美味しかった、カップありがとね』
そう言ってカップを渡すと、きっくんは大きく、おう!!!!と返事してカップを受け取った。
きっくんはそのままカップを近くのテーブルへ置いて続けて言った。
「ねぇ、Aちゃんは…何から助けて欲しいの?」
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ふらっち(プロフ) - うずらさん» 両思いやんクソうれぴよ。ピブー( ˇωˇ ) (2017年7月10日 19時) (レス) id: 73f6e2f7d4 (このIDを非表示/違反報告)
うずら(プロフ) - ふらっちさん» 両思いだ(´・ω・`)やった(´・ω・`)(謎のテンション) (2017年7月10日 18時) (レス) id: 6e3abf552a (このIDを非表示/違反報告)
ふらっち(プロフ) - うずらさん» ありがとうございます…( ˇωˇ )お友達なりましょ…??( ˇωˇ )好きです…( ˇωˇ ) (2017年7月10日 15時) (レス) id: 73f6e2f7d4 (このIDを非表示/違反報告)
うずら(プロフ) - めっさ面白い……(´・ω・`)作者さんとお友達になりたい(´・ω・`)すき(´・ω・`) (2017年7月10日 9時) (レス) id: 6e3abf552a (このIDを非表示/違反報告)
ふらっち(プロフ) - なーやさん» 読んで下さったんですか!?ありがとうございます…!!更新頑張りますね!! (2017年3月27日 16時) (レス) id: 73f6e2f7d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふらっち | 作成日時:2017年3月22日 18時