Episode8 ページ9
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『前に不破くんさ、私にネクタイ結んでもらうの好きって言ってたよね』
「言った言った、笑」
『私は不破くんに髪乾かしてもらうの好き』
いつもはすぐ髪乾かすのに、今日は一緒にソファーに座ってきたから珍しいなと思えば。
Aちゃんがそんなことを口にした。
「Aちゃん今日甘えたなん?」
『多分』
「そういうことなら俺が乾かしますよ、姫」
乾かしてほしい、ってハッキリ言わないのはやっぱりズルいけど。
Aちゃんが甘えてくれるんは純粋に嬉しい。
ドライヤーを持ってくると、Aちゃんは少し嬉しそうに笑って後ろを向いた。
『不破湊さんご指名で』
「姫、ご指名ありがとうございます」
『ふふ、やった』
Aちゃんはこう見えて意外にノリがいい。
わざとホストっぽくそう言ってみた。
Aちゃん髪サラッサラやな。
あー…なんか年上やけど妹みたいやわ。
ちょっとされるがままのAちゃんが新鮮だった。
「できた」
『ありがと』
そのまま俺の肩に寄りかかってくるAちゃん。
シャンプーの匂いがふわりと香った。
「Aちゃん絶対寝るやろ、笑」
『んふ、そうかも。眠い』
こんなに俺が一人の子を好きになるなんてな。
近くにいるだけで、幸せやなぁとか思ってまう俺は相当Aちゃんに溺れとる。
Aちゃんが眠そうなのと、さっきまでのことを思い出してこのまま起きてたらまた襲いそうな気がして、もう寝ることにした。
「明日は俺が起きた時もちゃんと隣におってな?」
『そっか、いつもいないもんね』
「そーそー。俺毎朝悲しいんやで」
『明日はちゃんといるから』
大体、俺が起きた頃はもう会社行く準備してる。
出勤して、もういないときもあるし。
前の日に抱きしめて寝てたのに、朝おらんとちょっと寂しいから。
『不破くんも甘えたなの?笑』
「俺はいつも甘えたさんよ?」
『ふふ、知ってる』
Aちゃんにリードされっぱなしは悔しいし、甘えられんのも好きやけど。
何だかんだ言って俺のこと大好きなAちゃんに甘えるのは、めちゃくちゃ好き。
「Aちゃん、おやすみ」
『おやすみ』
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ちょこれーと(プロフ) - 七瀬えぬ??@Nの嫁さん» コメントありがとうございます!返信めちゃくちゃ遅くなってすみません(´;ω;`)ウッ…こちらこそ、素敵なリクエストありがとうございます!感謝感謝すぎます…💖 (7月17日 13時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬えぬ??@Nの嫁(プロフ) - ご完結おめでとうございます!(でいいのかな、?)リクエストも答えてくださりありがとうございました!!😭一枚上手な夢ちゃんとのfwさんの絡みがいつも顔が赤くなるくらい甘すぎて『てぇてぇ』でした、!!感謝感謝!!! (2022年12月3日 10時) (レス) id: 73fef89aef (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - 翠さん» コメントありがとうございます!ストーリー考えるの大変だったのでそう言っていただけると嬉しいです!翠さんにもいいことがありますよーに🌈 (2022年11月19日 12時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - エイの干物さん» コメントありがとうございます!aknのから読んでくださったんですね!めっちゃ嬉しいです!! (2022年11月19日 12時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - ひてゃんさん» コメントありがとうございます!読者の皆様のおかげで完結させることができました・本当にありがとうございます!! (2022年11月19日 12時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょこれーと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/
作成日時:2022年10月1日 22時