【2j3j】俺の姫は俺より大人【fw】

Episode47 ページ48

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ホンマにこんな予定じゃなかったんやけどなぁ。
別に逃げたいわけじゃないけど逃げ場なんてなくて、1歩Aちゃんに近付いて口を開く。









「もう知っとると思うけどさ俺、Aちゃんのこと大好きやよ」



『っ、うん』



「そりゃもう嫌われたら生きていけへんくらいに」








Aちゃんの目が大きく見開かれる。
あーもう、察すの早いって姫ぇ！









「本当はこの仕事やめた後に伝えるつもりやった」



『何で…？』



「この仕事してると、Aちゃんのことだけ見れへんから」









まさか最後の最後で妬いてくれるとは思ってなかったけど。
仕事だからと割り切ってはいても、俺はきっとたくさんAちゃんを傷付けてきた。
だからその分も、もっともっとこれからはたくさん笑顔にするって誓う。









「俺と結婚してください」








俺は跪くと、指輪の箱をゆっくりと開ける。
Aちゃんに出て行かれて、咄嗟に持って来た指輪。
まさかここでプロポーズするとは思わんかったな。








『巴さんと一緒に出掛けてたのって…っ』



「指輪のこと相談したり、っすねぇ」









本当に俺のライバルに成り兼ねないから会わせたくなかったけど、今度Aちゃんに会わせるっていう約束の元手伝ってもらった。









「これから一生、心も、身体も、Aちゃんだけに捧げる。傷付けないし離さない」



『っ、ふぅ…ん…』



「も〜、泣きすぎよ？姫の返事欲しいんやけど、」









Aちゃんの前やと、俺はいっつも余裕なんて無いんやから。
今だって心臓がうるさいくらいに緊張してんのに。









『私も不破くんのことが大好き。いつも変なこと言うし、下心も分かるし、絶対自分の事カッコいいって思ってるし、』



「え、ちょ、え！？」



『でもそこも好き。私のために一生懸命なってくれるところも、優しいところも、好きってたくさん伝えてくれる不破くんが世界で1番大好き。だから…











私と結婚してください』











この世界に、俺より幸せな奴っておるんかな。
泣きながらも俺の大好きな顔で笑ってくれるAちゃんが愛おしくて、その華奢な体を思い切り抱きしめた。









「Aちゃん、愛しとるよ」



『私も愛してるよ』












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