Episode37 ページ38
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「不破くーん、指名入ったよー!」
「あっ、今行きます!」
「何かね、見たことない子だった」
「おー、マジっすか!」
指名が入ったと言われて、姫に会うべく簡単に見た目をチェック。
見たことない子って新入りちゃんかな。どんな子やろ。
ちょっと営業が入った笑顔を貼り付けて、部屋に入った。
「ご指名ありがとうございます、姫」
『…指名してあげました』
「えっっ、あっ、Aちゃぁん!?何でおるん!?」
すっごい上からな返事返ってくるやん、なんて思いながら顔を上げると、そこにはちょっと怒ってるAちゃん。
あっという間に俺の仮面は剥がれてしまう。
『忘れ物届けに来ただけなんだけど、指名誰ですか?って言われて今に至ります』
「俺スマホ忘れてた!?わざわざ届けに来てくれたんや。ありがとうございます…」
『気付いてなかったんだ、、』
「上の人にお金いらないって言っとくんで、、むしろ俺が払いたい、、、」
Aちゃんからスマホを受け取り頭を下げる。
マジで土下座したい。疲れてんのか俺。
Aちゃんはこの環境に慣れてないからか、キョロキョロと周りを見回す。
『中こんな風なんだ…』
「何か初めて会った時思い出すなぁ、」
『たしかに、笑』
やっぱりAちゃんと話してる時が1番素やなぁ。
当たり前やけど。
「ってか、ここまで来るの大丈夫やった?絡まれたりとかしてへん?」
『あー…1回あったけど、無視決め込んでたから平気。じゃ、そろそろ帰るね』
「無視て…、もう?えぇ〜帰らんといてよぉ〜」
『まだお仕事あるんでしょ。スマホ届けに来ただけだし』
絡まれたと聞いて、やっぱりAちゃんはこんな所にもう連れ出さんと改めて思う。
立ち上がるAちゃんをソファーに戻そうとするが、Aちゃんは涼しい顔で扉の方へ。
『あと妬いてないけど、ここにいると他の子に妬きそうだから』
「え、」
『不破くんこそ早く帰ってきてね。頑張って』
聞き間違いやないよな?
反射的にAちゃんの腕を引いて、そのままぎゅっと抱きしめた。
「俺の姫はAちゃんだけよ?」
『…知ってるし』
今日はマジで光速で家帰ろう、と心に誓う。
最近のAちゃんはちょっと素直。
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ちょこれーと(プロフ) - 七瀬えぬ??@Nの嫁さん» コメントありがとうございます!返信めちゃくちゃ遅くなってすみません(´;ω;`)ウッ…こちらこそ、素敵なリクエストありがとうございます!感謝感謝すぎます…💖 (7月17日 13時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬えぬ??@Nの嫁(プロフ) - ご完結おめでとうございます!(でいいのかな、?)リクエストも答えてくださりありがとうございました!!😭一枚上手な夢ちゃんとのfwさんの絡みがいつも顔が赤くなるくらい甘すぎて『てぇてぇ』でした、!!感謝感謝!!! (2022年12月3日 10時) (レス) id: 73fef89aef (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - 翠さん» コメントありがとうございます!ストーリー考えるの大変だったのでそう言っていただけると嬉しいです!翠さんにもいいことがありますよーに🌈 (2022年11月19日 12時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - エイの干物さん» コメントありがとうございます!aknのから読んでくださったんですね!めっちゃ嬉しいです!! (2022年11月19日 12時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - ひてゃんさん» コメントありがとうございます!読者の皆様のおかげで完結させることができました・本当にありがとうございます!! (2022年11月19日 12時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょこれーと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/
作成日時:2022年10月1日 22時