Episode33 ページ34
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全て話し終わって、不破くんの肩に頭を乗せる。
何て声かけたらいいかきっと困らせてる。
自分で話しておいて、正直慰められるのも嫌だなぁなんて生意気なことを思った。
「俺やったら、とりあえずそのAちゃん手伝ってくれた子にお礼したいけどな。あの時は俺の未来の彼女を助けてくださってありがとうございましたって」
『へ…?』
そんなことを思っていたから、不破くんの言葉が予想外すぎてちょっとビックリした。
不破くんの顔を見ると、にゃはは、なんていつもみたいに笑ってる。
「まぁ分かるけどな?Aちゃんみたいな人が上司やったら、今すぐ帰らんと見たいテレビ間に合わんって時でも助けてまうよ多分。何か分かりあえそうやわ俺、その子と。会ったことないけど」
『その子はホストみたいな女たらし嫌って言いそうだよ』
「あえ〜マジ?でもAちゃんの魅力語り合えばワンチャン分かり合えるぞ」
『そんなの、その子困っちゃうでしょ、』
「ってか俺、タラシちゃうけどな」
不破くんは真面目な顔で、そんなことを言う。
泣いてたはずなのに、不破くんにぽんぽんと頭を撫でられて、泣きながらもちょっと笑えた。
「んは、やっと笑った?だからさ〜、まぁ要するに、その子もAちゃんのことが好きやから助けてくれたんっしょきっと」
『そう、なのかな…?』
「そりゃそうよ。だから、Aちゃんが後悔するのは違うやろ?Aちゃんもその子も今は元気やしな?」
『うん、そうだね…』
凄いな、不破くんは。
私がどんなにつらい時も、簡単に元気にしちゃうんだもん。
私にはできない見方を見せてくれて、私にできないやり方を教えてくれる。
『ありがとう、不破くん。今度は本当にもう大丈夫』
「お、元気なりましたか姫」
『うん、なりました』
ううん、きっと簡単にじゃない。
不破くんなりにいっぱい考えてくれて、私が欲しい言葉をくれるんだ。
「じゃあ、今度こそおやすみ。アレだぞ、多分俺とその子がAちゃんの良さを語り合ってる夢見るぞ」
『カオス過ぎない…?』
「ちな、正夢なそれ」
『正夢なの?!笑』
不破くんの方に少し寄って、ベッドに横になる。
安心して少し眠くなる。
『不破くん好き』
「俺も」
不破くんが言ってた夢かは分からないけど、いい夢を見そうな気がした。
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ちょこれーと(プロフ) - 七瀬えぬ??@Nの嫁さん» コメントありがとうございます!返信めちゃくちゃ遅くなってすみません(´;ω;`)ウッ…こちらこそ、素敵なリクエストありがとうございます!感謝感謝すぎます…💖 (7月17日 13時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬えぬ??@Nの嫁(プロフ) - ご完結おめでとうございます!(でいいのかな、?)リクエストも答えてくださりありがとうございました!!😭一枚上手な夢ちゃんとのfwさんの絡みがいつも顔が赤くなるくらい甘すぎて『てぇてぇ』でした、!!感謝感謝!!! (2022年12月3日 10時) (レス) id: 73fef89aef (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - 翠さん» コメントありがとうございます!ストーリー考えるの大変だったのでそう言っていただけると嬉しいです!翠さんにもいいことがありますよーに🌈 (2022年11月19日 12時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - エイの干物さん» コメントありがとうございます!aknのから読んでくださったんですね!めっちゃ嬉しいです!! (2022年11月19日 12時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - ひてゃんさん» コメントありがとうございます!読者の皆様のおかげで完結させることができました・本当にありがとうございます!! (2022年11月19日 12時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょこれーと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/
作成日時:2022年10月1日 22時