【2j3j】俺の姫は俺より大人【fw】

Episode25 ページ26

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「月宮さーん！社長が呼んでるって！」



『えっ、社長が…！？す、すぐ行く！』









いつものようにパソコンに向かって仕事をしていると、同僚からそう声がかかった。
私が働いているのはおもちゃ会社の営業部。
社長に呼ばれるって、何の用事だろう。
ちょっとビクビクしながらも、社長室に向かった。








『失礼いたします。月宮です』



「わざわざすみません」








最悪何かやらかして怒られる未来を想像してたけど、いつものように物腰柔らかな笑みを浮かべる社長を見て少し安心する。
社長は私より2つ年上の、加賀美ハヤトさん。
若いのに、誰にでも優しいその人柄と仕事の腕で社員みんなから慕われている。








「えっとですね。月宮さんへの話っていうのは、来週に○○株式会社があるのですが、それにご同行していただきたいんです」



『えっ、私が社長と…？』



「はい。月宮さんのプレゼンは凄いですし、信頼してます。大事な取引なので、月宮さんの力を借りたいなぁと思いまして」








社長が名前を出したのは大手販売先。
そもそも社長が直々に手向くだけでもすごいのに。
私なんかでいいんだろうか…


不安げな表情のまま社長を見ると、にこにこと笑い返される。








「急で申し訳ないです」



『私なんかでいいんでしょうか…？』



「何言ってるんですか。月宮さんだから頼んでるんですよ、笑」



『あの、行きたいです！っ、精一杯頑張ります！』



「本当ですか！？ありがとうございます！」








ぱぁっとどこか子供っぽい笑みを浮かべる社長。
この人が誰からも好かれるのはこういう所だろうな。


ちゃんと自分自身の力を見てくださってるの、嬉しすぎる。
前の会社だったらありえないから。
この人のおかげで、前の会社を思い出すことも少なくなった。








『何か今から緊張してきました…』



「早すぎません！？はは、月宮さんなら大丈夫ですよ。頑張りましょう！」



『はいっ！』









加賀美さんに大丈夫って言われると、本当にそんな気がしてくるから不思議。
プレッシャーを感じてないと言われたら嘘になるけど、社長やこの会社のためにも精一杯頑張ろうと思った。













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社長出せて嬉しっ！








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