【2j3j】俺の姫は俺より大人【fw】

Episode23 ページ24

・








「あ、Aちゃーん！！お疲れ！」



『不破くんもお疲れ様。ごめん、待った？』



「んーや！全然待ってへんよ！」








今日は仕事も早く切り上げれたから、同じく仕事帰りのAちゃんとディナー食べてデートに行く。
最近忙しかったし、デートとか久しぶりやなぁ。
仕事帰りもいいけど、今度は1日お出掛けもしたい。









『ふふっ…』



「んー？何で笑うんよ、何か面白いことあった？笑」



『私見つけた瞬間めっちゃ笑顔で駆け寄ってくる不破くん可愛いなぁ、って』



「Aちゃん俺に可愛いって言わんでよ〜。笑顔で駆け寄って来るって何か犬みたいやん」



『んふ、ごめんごめん。でも、すぐ気付いてくれるから嬉しい』



「そりゃまぁ当然よ」



『なにそれ、笑』









久しぶりやし、テンション上がっとるんやもん。しゃーないやん。
ホンマに好きがダダ洩れすぎてヤバいな俺。まぁ今更やけど。
それがちょっと恥ずかしくて、紛らわせるようにAちゃんの手を取った。









「ほな、行こか」



『うん！』









指を絡ませてしっかり握ると、Aちゃんも嬉しそうにはにかんで握り返してきた。
Aちゃんもいつもよりテンション高い。








「ってか、仕事モードの姫も可愛いねぇ。俺以外の男寄せ付けへんといてよ」



『そんな寄せ付けるとかないって。今日はデートのことしか頭になかったし、』



「めちゃめちゃ楽しみにしてくれてるやん」



『当たり前でしょ』








当たり前、そんな答えが普通に返ってくるのがバカみたいに嬉しい。
冷めてるって思われがちやけど、サラッと俺の欲しい言葉をくれる。








『不破くんとなら何か歩いてるだけでも楽しいけど』



「一緒に住んでるくせに話題も尽きんよなぁ」



『不破くんは喋ってるだけで笑える』



「え、それはちょっと酷ない…？笑」



『褒めてるけどね』









高層ビルが立ち並ぶ夜の街。
俺とAちゃんの間を風が駆け抜けていった。












・

Episode24→←Episode22※

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す