【2j3j】俺の姫は俺より大人【fw】

Episode2 ページ3

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『…嫉妬はしないけど。だってお仕事でしょ？』









俺が不満な理由伝わってへんやんと思えば、Aちゃんがそんなことを言う。
びっくりして顔を上げると、やっぱりそこには余裕あるAちゃん。


俺やったらめちゃめちゃ嫌なんやけど。
Aちゃんに知らん男の香水とかついてたら。


だったら、やらんければいいやんって？それな。
自分が嫌なことは人にすんなって、小学生でも分かるもんな。
でも仕事やし、ここまで妬かんのなら嫉妬させたい思うんは自然やん？









『不破くんのことやし、俺に魅力ない？って思ったでしょ』



「…何で分かるんもう…」



『ふふ。不破くんの考えてることは大体分かるよ』









俺もAちゃん考えとること分かるようになりたいんやけど。
いつもニコニコしてて、そこが好きだけど、全く読めへん。
俺に会いに来る女の子たちとは、何もかも違う。









『でも、私が不安にならないのは不破くんのおかげだよ？』



「俺ぇ？」



『うん』









Aちゃんは俺の頬に手を添えて、少し笑う。









『不破くんが好きってたくさん伝えてくれるから』



「…Aちゃん好き」



『言葉にされなくても分かっちゃうレベルにね、笑』









だって、好きやし！しゃーないやん！
安定にAちゃんの掌の上。









『私も好きだよ』









若干むくれていると、Aちゃんがサラッと。










『じゃあ冷めちゃうし食べよ』










俺が不意打ちに固まっていれば、そうテーブルに戻って行く。










「ズルいって、ホンマに…」



『何が？先に言ってきたのは不破くんでしょ？』



「姫ぇぇぇぇ…」



『不破くんが私のこと姫って言うのは、8割方照れてる時』



「スゥー…いただきます」



『あれスルー』










今日もAちゃんは、ホストの俺より一枚上手。
そしてそんな彼女のご飯は今日も美味しい。









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