【2j3j】俺の姫は俺より大人【fw】

Episode17 ページ18

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『ただいま……疲れたお腹空いた…』









今日は月末ということもあり、仕事がめちゃくちゃ忙しかった。
比較的ホワイトでいい会社だけど、今日は残業になって、帰るのも遅くなってしまった。
不破くんより遅いって、相当遅いなぁ。
もちろんあらかじめ連絡は入れておいたけど。









「あ、おかえりAちゃん。お疲れ様やね」



『不破くん…！寝ててよかったのに…！』



「俺が待ってたかっただけよ」









もう寝ていると思ったのに、リビングに電気がついていて不破くんがソファーに座っていた。
いないと思ってたのに、待っててくれてるとか相当嬉しいんだけど…。









『待って、すごいいい匂いする…』









仕事で疲れた後の不破くんは、何かめちゃくちゃ嬉しい。
ちょっと感動していると、ふわりと美味しそうな香りが私の鼻をくすぐった。









「んは、せいか〜い」



『ご飯作ってくれたの！？』



「Aちゃんもまだ食べてないっしょ？俺の特製天津飯でーす！」



『美味しそう…、早く食べたい…』



「俺もまだやから、一緒に食べよ？」









夕食まで作ってくれて、おまけにご飯も待っててくれてるとか…！
忙しくてボロボロの私に、不破くんの言動すべてが刺さった。










『おいしい………』



「ほんと？俺の得意料理やからね〜笑」










やっぱり不破くんの作った天津飯はめちゃくちゃに美味しくて。
本当に冗談抜きでお店出せるレベルで美味しい。
仕事の後でご飯どうするか迷ってたから、本当に助かった。









『何か元気出た…』



「Aちゃん、今日は疲れて帰って来るやろうなぁって思ってたから。初めましての時も倒れた前科持ちやし、頑張るのはいいけど無理はせんといてな」



『あれは会社が悪いって』



「それはそうやけど、心配やから俺」








不破くんはそう言うと、残りの天津飯を食べ終えるとそう言って笑った。


私が今の会社で頑張ってるの知ってるから、不破くんはいつも応援してくれる。
でも疲れてる時は気付いてくれて、こんな風にさり気なく気にかけてくれるんだ。
優しいなぁ、不破くんって。
不破くんは知らないだろうけど、一緒に過ごすうちに不破くんの優しさに触れて、どんどん好きになってしまう。









『ありがとう』



「分かればよろしい」









今日も私の彼氏は世界一カッコよくて優しいです。









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