Episode15 ページ16
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「ん…Aちゃ、」
『あ、起きた?おはよう不破くん』
「おはよぉ……」
私が起きてしばらくすると、不破くんも眠そうに瞼をこすりながら起きたみたい。
不破くんは朝に強い方じゃないから、いつもちょっと眠そう。
休日の朝に、不破くんのふにゃふにゃの声と顔と可愛い寝ぐせを見るのが好きだったりする。
前に本人に伝えたら「なななな、何言っとん!」と照れてたから今日は言わないでおいた。
「ん、Aちゃん何かいいことあったん?」
『ふふ、ちょっと不破くんと初めて会った時の事思い出してた』
「なぁに可愛いことしてんの。俺もこんな可愛い彼女ができる予定はなかったんよ〜」
私もあの告白が上手くいくなんて思ってなかったよ。
腰にぎゅーっと不破くんが抱き着いていた。
休みだとベッドの上でダラダラしがちだけど、この時間も結構好き。
『…でも流れで服の中に手を入れるのはやめようね』
「んぇ〜、朝からいちゃいちゃ嫌?」
『もう既に腰やられてるから』
「Aちゃんが可愛いのが悪い」
『何それ…』
腰から服の中に入りかけた不破くんの手を自分の手で外に戻す。
ぎゅっと握ってみると、やっぱり男の人の手だなぁなんて当たり前のことを思った。
「やっぱAちゃんの手ちっちゃいなぁ」
『別に普通のサイズだよ?不破くんも指細くて綺麗だし…』
私は握っていた手を離す。
そして、するっと不破くんの薬指に手を通した。
『あ…でも、ここのサイズは私より大きいかもね』
ふふ、と笑って見せれば、意味が分かった不破くんがちょっと赤くなってる。
少し怒ったように私を不満そうに見てきた。
「そーゆーことは俺だけが知ってればええんやで……」
『そう?けど、私って不破くんが思ってるより不破くんのこと好きだから先越されないようにしてね』
「もうそういうとこ反則やってぇ…。告白はAちゃんからやったし、それは絶対先越されへんから大丈夫よ」
逆プロポーズ自慢になると思ったけど、それは自虐やからと怒られてしまった。
不破くんほど好きだと口に出すことは少ないけど、それでも気持ちは負けないから。
女の子馴れしてる不破くんの余裕のない顔が見れるのは、私だけの特権。
私って意外と独占欲が強いらしい。
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ちょこれーと(プロフ) - 七瀬えぬ??@Nの嫁さん» コメントありがとうございます!返信めちゃくちゃ遅くなってすみません(´;ω;`)ウッ…こちらこそ、素敵なリクエストありがとうございます!感謝感謝すぎます…💖 (7月17日 13時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬えぬ??@Nの嫁(プロフ) - ご完結おめでとうございます!(でいいのかな、?)リクエストも答えてくださりありがとうございました!!😭一枚上手な夢ちゃんとのfwさんの絡みがいつも顔が赤くなるくらい甘すぎて『てぇてぇ』でした、!!感謝感謝!!! (2022年12月3日 10時) (レス) id: 73fef89aef (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - 翠さん» コメントありがとうございます!ストーリー考えるの大変だったのでそう言っていただけると嬉しいです!翠さんにもいいことがありますよーに🌈 (2022年11月19日 12時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - エイの干物さん» コメントありがとうございます!aknのから読んでくださったんですね!めっちゃ嬉しいです!! (2022年11月19日 12時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - ひてゃんさん» コメントありがとうございます!読者の皆様のおかげで完結させることができました・本当にありがとうございます!! (2022年11月19日 12時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょこれーと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/
作成日時:2022年10月1日 22時