【2j3j】俺の姫は俺より大人【fw】

Episode13 ページ14

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ちょっとだけ酔ってたんだと思う。
ただこの自己満過ぎる言葉をお酒のせいにしたかっただけかもしれない。









『不破くんはさ、こんなこと色んな子から言われ慣れてると思うから適当に流して聞いてね』



「急にどうしたん、笑」









少し話が落ち着いて、沈黙が流れた少し後。
私はもう一度お酒を喉に流し込んで、そう口を開いた。









『本当にこんなこと初めてで、自分でもびっくりなんだけどね。自己完結でしかないけど…』



「うん？」



『私、不破くんのこと好きだよ』









…我ながらなんて自己完結な告白。
ただ、こんな事言われ慣れているだろう不破くんなら、適当に流して優しく振ってくれる。
そしたら、諦められる。
だって、ホストなんて好きになっちゃいけない人じゃない？


人を好きになったことはあるけど、自分はもっと時間をかけて誰かを好きになるタイプの人だと思ってた。
でも、会っていない時もふとした時に不破くんの言葉を、不破くんの大人っぽい笑い方だとかが頭に浮かんでた。
ぼんやりとしか見えなかった私の本心が、今日一緒に話してくっきりしたから。


今なら、まだ諦められる。
最低だけど、そのくらい不破くんの存在が私にとって大きかったって伝えたかっただけだよ。









『………ホストって赤面するのまで自由自在なの？』









一瞬息ができないくらいびっくりした。
不破くんが耳まで真っ赤に染めて照れてるから。


自惚れたくなくて、期待なんかしたくなくて。
でも女の子に手馴れていそうな不破くんのその表情がちょっと嬉しくて。
そんなことを言ってみる。









「そんなわけ、ないやん…」



『好きって言われたら誰でも嬉しい…みたいな、』



「それもちゃうよ」









不破くんが急に目を合わせてくれなくなった。
すると、私から顔を背けたままグラスに残ったお酒を流し込む。









「いくらホストでも女の子、仕事以外でお酒に誘ったりせーへんよ？」









不破くんの顔が赤いのはお酒のせいじゃないって思ってもいいのかな、












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