【2j3j】俺の姫は俺より大人【fw】

Episode1 ページ2

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「ただいまぁ…」



『おかえり不破くん。お疲れ様』



「あぁ…Aちゃんやぁ…」



『はいはい、Aだよ』









ホストはある程度、自分を偽ってる訳やからまぁ疲れる。
あの騒がしい夜の街から、夕食の匂いがする家に帰ってくると脱力。


おかえりと出迎えてくれたAちゃんを倒れこむように抱きしめると、苦笑しながらも受け止めてくれた。









『今日はちょっと香水の匂いついてる？』



「あぁ…今日来た子のかにゃ…」



『シャツに口紅もついてるし。落ちるかな？着替えておいで』



「ん…」









俺のジャケットを洗濯の方へ持っていくAちゃんの後ろ姿を見送る。


…いや、香水ついてる？口紅ついてる？
俺とそのくらい近くの距離に女の子がおったわけやで？！
何でそんな冷静なん？！
ちょっと嫌そうにしてくれてもええやんな！？









『ご飯冷めちゃうから食べよか』



「……」



『不破くん？大丈夫？』









明らかに不満そうにしていれば、心配そうに顔を覗き込んでくるA。
だいじょばないよ、貴方のせいでね！









「…口紅ついとるとか、気にせぇへんの？」



『え？あ…さっきのシャツの事？』









言っておきながら、めんどくせぇな俺…とAちゃんから目を逸らす。
Aちゃんはちょっと考える素振りを見せると、淡々と言った。









『漂白剤使えば落ちるし、そんな心配しなくｔ「ちがうんよ！」ん？』









いや別にシャツの心配しとるわけやないぞ俺。
そりゃAちゃんの家事スキルなら、あんな口紅何ともあらへんやろうけど！











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