◇酔うとすごい ページ8
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今日、明那は友達と飲んでくるらしい。
楽しんできてね〜と大学で別れて、今はもう夜の11時を回っていた。
いや、ゆっくりしてくるのは全然いいけど、ちょっと心配だなぁ。
飲んでいるお店からここまで遠かったら、ちゃんと帰って来られるかな…
飲みすぎてないといいけど、場所聞いて迎えに行った方がいいかも。
段々私が不安になってきた時だ。
ピンポーンとチャイムが鳴った。
『あき…、不破くん!』
急いで確認すると、明那かと思えば不破くんの声がする。
今日、明那が一緒に飲んでいた中の1人で私とも顔見知りだ。
「この酔っ払いをお届けに参りました〜」
『わー!わざわざ送ってくれたの!?ごめんね!?連絡くれたら私が迎えに行ったのに!』
「Aちゃんにそんな事させるわけにいかないでしょ笑」
流石不破くん…イケメンムーブ。
隣で半分寝ている明那を引っ張って、わざわざここまで来てくれたみたい。
申し訳ないなぁと謝れば、大丈夫!とイケメンスマイルを振りまかれた。
『ってか、帰れる?』
「電車まだあるし大丈夫。それよりAちゃんは明那よろしくね」
『あ、うん!本当ありがとう』
「うん、おやすみ〜」
不破くんから明那を預かって、とりあえずベッドに寝かせる。
コレを抱えてここまで来たの、絶対キツい…。
改めて不破くんには何かお礼しないとな…
『ちょ、わぁ!?』
「ん…Aちゃーん…」
とか考えていれば、明那に引っ張られてそのまま抱きしめられる。
耳元で優しい明那の声が響いた。
…相当飲んだなコレ。
「Aちゃんやぁ……好き…」
『っ、、』
明那の腕から抜け出そうとするが、普通に無理だ。
少し顔の赤い明那がふにゃ、と笑うのに、思わずドキッとした。
正直めちゃくちゃ可愛い。
ほんのりとお酒の香りと明那の安心香りが鼻をくすぐった。
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「おはよう…」
『おはよー、やっとお目覚めか』
「ちょっと待ってAちゃん。その反応やと昨日の俺、相当ウザかった感じよな!?マジでごめん!俺昨日どうやって帰って来たんやろ…」
『不破くんに謝っといてね』
「あー…ふわっち…やらかした…」
酔うとめちゃくちゃ可愛いけど、普通に心臓に悪い。
あと記憶なくなるほど飲まないでくれ…
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ちょこれーと(プロフ) - ぱぱぱんさん» コメントありがとうございます!優しい読者様のおかげでここまで書けました…!そう言っていただけて嬉しいです♡ (2022年10月1日 16時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぱぱん - 完結おめでとうございます…!読んでるこちらも泣けてくるくらいすごく良いお話でした!(上から目線で申し訳ない)文も読みやすかったです! (2022年9月30日 17時) (レス) @page50 id: 81f1be7b27 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - 乳酸菌そーださん» コメントありがとうございます!初めて書くジャンルで難しかったんですが、aknのピュアな所?をたくさん書けて満足です! (2022年9月29日 21時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - のわさん» コメントありがとうございます!自分も書いてて楽しかったので、そう言われると嬉しいです!最推しはaknなので、また書きたいなって思ってます! (2022年9月29日 21時) (レス) id: 3d98585397 (このIDを非表示/違反報告)
乳酸菌そーだ - 完結おめでとうございます!!読んでいてすごく胸がキュンキュンしてました、すっっごく面白かったです✨ (2022年9月29日 20時) (レス) @page50 id: add652d645 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょこれーと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/64be1a2e2a1/
作成日時:2022年8月21日 17時