【2j3j】唐辛子だけど甘いんです【akn】

◆寝顔が可愛すぎる ページ7

・









俺は意外と早起きだったりする。
8割方、Aちゃんより先に目が覚める。










『ん……んぅ、』










隣を見ると、まだ気持ちよさそうに寝ているAちゃん。
可愛いなぁ…。
起きてる時ももちろんやけど、寝顔もめちゃくちゃ可愛い。
天使やんもう。


今日の大学の授業、昼からやしまだ寝てても大丈夫やろ。
Aちゃんの寝顔をただ眺める時間は、俺のお気に入りだったりする。










「っ、ｽｰｰｰｰｯｯ!!｣










…これは、頬に触ってもいいんだろうか。
いや、いいよな？彼氏だもんな？


少しの背徳感を感じながら、おずおずと頬に手を伸ばす。










『ん……？』



「起きっ…ｯﾃﾅｲﾜﾖｶｯﾀ…｣










ふにっという柔らかい感触。
俺の手に寝ながらもピクッと反応するAちゃんが可愛い。


頬を突っついてみたり、目にかかった前髪を避けてみたり。
こんなに無防備なAちゃんに、こんな事できんの俺だけじゃね？
謎の優越感を感じて、少し調子に乗っていれば。










『あれ…あきな……？』



「ふぉあっっ！？起きっ…」










普通にAちゃんが起きた。
俺の口からすごい間抜けな声が漏れる。
眠そうに目をこすりながら、滑舌がふにゃふにゃのまま俺の名前を呼んだ。










『すごい驚くじゃん。ってか、いつから起きてたの？』



「エッ、アッ、めっちゃ幸せそうに寝てたから結構見ちゃってた」



『何それ、恥ずかしいじゃん！笑』










Aちゃんは楽しそうに笑う。










「ええ…キモくない？起こさず見てるとか…」



『まぁ、キモいかなぁ…』



「うっ、デスヨネ…」










自覚はあっても、そんなに迷いなしに肯定されるとは思ってなかった。
これからは惜しいけど、寝顔眺めるのやめた方がいいかな。
Aちゃんにキモい思われるん嫌やし…











『私も同罪だぁ〜』



「え、それはどういう…」



『ちょっと大学の準備しなきゃだから』



「ちょっとAサン？？？？？」











やっぱり寝顔を眺めるのは辞めないことにした。











・

◇酔うとすごい→←◇自己肯定感が低い

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す