【2j3j】唐辛子だけど甘いんです【akn】

◇自己肯定感が低い ページ6

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明那は基本的に自分に自信があんまりないらしい。
つまり、自己肯定感が低い。


今日も明那の元気が全然ない。









「はぁー……」



『ちょ、どうしたの明那。元気ない？』



「ううん、大丈夫よ」



『何が大丈夫なの？明那の大丈夫は信用できないからな〜。どうしたのかちゃんと教えて？』









ソファーで丸まっている明那の顔を覗き込むように尋ねる。
少し笑って見せると、明那はおずおずと顔を上げた。










「や、別に何かあったわけやないけど…」



『じゃないけど…？』



「色々自己嫌悪…ってか、何で俺なんかがAちゃんと付き合えてるんだろうって、急になった…。こんな彼氏でごめんな本当…、こういう事言うのも自分嫌になる…」










何でなのかな。私には全然分かんないや。
カッコよくて、真っ直ぐで、優しくて、自慢できるものいっぱい持ってるのに何で自分の良さに気付かないんだろう。
謙遜しちゃうのは、明那の良さでもあるけどさ。










『あーのーさー、私の明那をそんな風に言うとAちゃん怒っちゃうよ？』



「へ、」



『誰よりも優しいし、自分の好きなことに真っ直ぐだし、一緒にいて楽しいし、カッコいいしお洒落だし！こんな彼氏じゃないし、自慢の彼氏だし！』









流石の私でも、明那をバカにする人は明那でも許さないよ。
それに、何で付き合ってるんだろうじゃないでしょ。
お互いの事が大切で大好きだから、付き合ってるんだよ。









「やめっ、ちょ、待って待って！1回待ってAちゃん！」



『やだ、私が明那の全部が好きって分かってもらえるまでやめない』



「分かった！分かったから！」









これは明那をこんな風に心配させちゃう私も悪いから。
こんなやり方しかできなくてごめんね。


明那は私の言葉を1回遮ると、また体を丸めた。









「Aちゃん、怒っとる？」



『ううん、怒ってないよ』



「ごめん俺…。Aちゃんの大切な人をバカにした」



『許す』









ぎゅーと明那を抱きしめると、そっと抱きしめ返される。
明那は本当褒められ慣れてないなぁ。









「Aちゃんは凄いなぁ。もう不安とか消し飛んだわ」



『私は思ってる事言っただけだよ？でも、明那が元気になってよかった』









明那が不安になると、私も元気なくなっちゃうからね。












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◆寝顔が可愛すぎる→←◆ハグが好き

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