【2j3j】唐辛子だけど甘いんです【akn】

◆これからもずっと ページ48

・








「今日はありがとうございました」



「いいえ〜！またいつでも来てね！
　…それとAはいい加減泣き止みなさい。笑」



『むりぃ…、またねお母さぁん…』








結局あの後、帰る時もAちゃんは泣いたままで。
まぁでも、悲しくて泣いてる訳やないから良いんやけど。
Aちゃんが泣いちゃったから、俺も少し緊張が収まったし。


手を振ってくれるAちゃんのお母さんに頭を下げた。
こっから、電車なんやけど大丈夫かな。笑








・








『ふぅ…、駅着く前に落ち着いたっ…。まぁ田舎やし人は少ないと思うケド…』



「号泣やったもんなぁ」



『だってさー』








まだ少し鼻が赤いAちゃんが、少し笑いながら言う。








「…あのさ、Aちゃんは恵まれてる言うてたけど、俺はそれだけやないと思うよ」



『えぇ？』



「Aちゃんが誰にでも優しいから。こんだけ一緒におれば分かるよ。俺がAちゃんと一緒にいたいんは、Aちゃんの為だけやないし、俺が一緒にいて楽しいって思えるからやで」







田んぼだらけの道を歩きながら、思ってたことを口にした。
恵まれてるだけじゃない。
Aちゃんはどっか人を惹きつける感じがあるんよ。うまく言えへんけど。








『…ううん、やっぱり私は恵まれてるよ。こうやってさ、明那と会えたこともね』



「ふっ、何やそれ、笑」



『だって、ホントのことだよ？それに、私が優しくできるのは、みんなが私に優しくしてくれるからだよ』







Aちゃんが、ちょっとドヤ顔で子供らしい笑みを浮かべた。
…こういうとこ、なんやけどな。
まぁでも、そういうことにしとくか。








『これからもよろしくね、明那』



「うん」









Aちゃんの手をぎゅっと握った。


今ここにある幸せをこれからもずっと、守り抜きたいと思った。











・








テスト終了したちょこれーとです！！
今日、ミスドの食べ放題に行きました！
死にました！お腹無理です！！

もうちょっとで完結？かな！
次はふわっち書きたいって思ってます！








・

◇◆大好きだよ→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す