【2j3j】唐辛子だけど甘いんです【akn】

◆じゃあこうしよ ページ32

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『あーもう、いったぁ！親にも明那にもぶたれたことないのに、激強ビンタかまされたなぁ…』










歩きながら頬をさすってそう零すAちゃん。
いや、俺は一生Aちゃんをぶたんよ。
その頬はやっぱり赤くなっていて、ぶたれる前に助けられなかった罪悪感がのしかかった。










『明那、助けてくれてありがとね。私のためにあんな怒ってくれて嬉しかった！』



「けど、気付けんくてごめん」










Aちゃんは俺に少し笑いかけると、自嘲的な笑みを浮かべた。










『私こそ、明那が心配してくれてたのに黙っててごめんね。だから、明那はそんな落ち込まないでよ』









Aちゃんはどこまで優しいんだろ。
どこまでも真っ直ぐ俺と向き合ってくれる。
だったら俺にもできることがある。











「じゃあこうしよ」




『ん？』




「言いたくないことは無理に言わんくて良いけど、それでAちゃんが苦しいんやったら…」




『うん』




「俺が安心して言えるような彼氏になるわ！」











付き合ってるからって、絶対に秘密をつくるなとは言わへん。
でも、辛いときは相談すること。
それができないんだったら、俺に問題があるから。
話すだけで、少しでも元気になれたらそれでいいやん。











『ふふ、明那ってやっぱりカッコいいよね』



「はは、やろ？」



『ぜんげんてっかーい』



「何でやて！！」










Aちゃんがやっと笑った気がした。










『明那もだよ。本当に辛くなる前にちゃんと話してね！』



「そうする」











どんな俺でも受け入れてくれる人がいるって嬉しいことやな。
隣を歩くAちゃんを見て、そう思った。












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◇やっぱり友達なのです→←◇ごめんね

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