【2j3j】唐辛子だけど甘いんです【akn】

◇いまだに初心すぎ ページ4

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『あ〜きな、そろそろ寝よ』



「もうそんな時間か、明日もあるし寝よか」








いつも割と2人でくっついて寝る。
というか、明那がくっついてくる。
…はずなのに、今日はベッドのギリギリで背中を向けて横になっていた。









『明那〜？そんなギリギリで寝ると落ちるよ？』









明那の背中の服を掴むと、黙ったまま私の方へ寝返りを打つ。
かと思えば、私に触れた瞬間「あ”っ…」と悲鳴をあげて、そのままベッドから落ちてしまった。









『なになに、どうしたの今日』



「いや、本当にAちゃんのメッシュの破壊力がヤバい」



『え、』



「俺今日ソファーでええわ…！」









なにそれ、こっちまで恥ずかしくなるやつじゃん！
いそいそとベッドから出ようとする明那の腕をすかさず掴む。









『明那がそうやって私の事避けるなら、』



「エッ、別に避けてるわけじゃ…」



『元の色に戻してもらおっかな…』



「それは嫌や！せっかくお揃い…」









光の速さで否定する明那。
思わず笑みがこぼれた。










『じゃあ隣おいで？』



「ちょ、まっ、近い近い！！」



『え〜、いつもこんなもんじゃん？』









また私から距離を取ろうとする明那を抱きしめると、観念したのかされるがままになる。
明那の心臓の音、めちゃくちゃ速い。
遠慮がちに私の腰に手が回った。










『ふふ、おやすみ明那』



「おやすみ…」










前は付き合って、長い間一緒にいたら慣れちゃうことも多いって思ってた。
でも、明那といると毎日が新記録っていうか。
ずっと新鮮な気持ちで、明那と一緒にいられる。


明那のこういうところ、すごい好き。









「やっぱそれ…俺のAちゃんみたいで嬉しいけど恥ずいんやけど」



『私は明那のだよ？』



「ねぇーもう、それはズルいって！！」











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