【2j3j】唐辛子だけど甘いんです【akn】

◆泣いてる ページ28

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『……うっ、ん…』



「Aちゃ………あっ！」











夜中、Aちゃんの声で目が覚める。
段々暗さに目が慣れて、Aちゃんの方を向くとAちゃんが泣いてた。


起こした方がいいのか迷って、とりあえず涙を軽く拭く。
俺に話したい事とも限らんし、寝る時間減るのも良くないし。
寝ながら泣くって相当…


Aちゃんのお腹あたりをトントンと優しく叩きながら、様子を見る。
少しだけ泣くのも落ち着いてきた。










「泣いとるの、気付くの遅くなってごめんなー…」










嫌な夢でも見たんかな。
急に目の前のAちゃんが脆くて壊れてしまいそうな気がして、たまらず抱きしめる。











『やだ…別れない…』



「Aちゃん…？」



「あき、な‥ごめっ…」











俺の腕の中でAちゃんはそう零すと、途端にまた泣き出した。
これは夢どころ話じゃないやろ。
びっくりして、今度は慌ててAちゃんを起こした。











「Aちゃん？Aちゃん？どした？」



『明那、』











Aちゃんの大きな目が不安げに揺れた。











『明那、わたしのこと好き？』



「好きやよ、当たり前やろ？急になんで…」



『そっか。私も明那のこと好き。
　起こしてごめんね。もう大丈夫だよ』











急に何でそんなこと聞くん？
俺の質問には答えず、Aちゃんは笑ってそう言った。











「Aちゃ…ホンマにどうしたん…？」



『ちょっと嫌な夢見ちゃっただけだよ。
　明日は早いから、おやすみ』



「…………おやすみ」











何やろ…
さっきの笑顔は何か苦しい。


何だか俺も泣きそうな気持だった。









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◇友達だと思ってた→←◇釣り合わない

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