【2j3j】唐辛子だけど甘いんです【akn】

◇やってしまった ページ17

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明那いつぐらいに帰って来れそう?


明那もう遅いし迎えに行こか?


明那今何時やと思っとるん?


明那こんなに遅くなるとか聞いてへんよ


明那遅くなるなら連絡してほしいんやけど


明那あんまりしつこくしたくないけど、俺も心配なんやよ


明那早く帰ってきて










少し痛む頭をおさえながら、スマホの画面を見る。
そんな明那からの連絡と不在着信が通知に並んでいた。











『…やらかした』











昨日は数人と友達の家で宅飲みしていた。
もちろん明那には伝えてあったし、10時までには絶対帰ると約束していた。
お酒は強い方だし、記憶が無くなることも飲みすぎることもあんまりない。


だが、目の前に広がるのは大量の缶と雑魚寝している友人たちである。
どうやら想像以上に飲んで、いつの間にか寝てしまったみたいだ。
つまり、明那の連絡にも気付かずに無事やらかしたわけだ。










『ああ…絶対怒られる』










あの感じだと明那は相当怒るに違いない。
友達を起こし、帰ることを伝えて簡単に片づけて家を出た。


まだ朝早いし寝てたりしないかなぁ…
完全に私が悪い。自業自得。
それは分かっているが、足取りは重かった。










『ただいｍ………あ、きな』



「おかえりAちゃん。随分遅かったやん？」










つい息をひそめてドアを開けるが、玄関に仁王立ちの明那がいて隠れるのが無意味だと分かった。
明那は目の奥が笑っていない笑みを私に浮かべてそう聞いた。
…言い逃れはできない。









『その、気付いたら朝で…』



「ふーん」



『ごめんなさい！！』










やっぱり明那怒るよね。
めっちゃ連絡してくれてたのに気付かずに寝るとか。
申し訳なさ過ぎて頭を下げる。









「っ、もー！本当にどんだけ俺が心配したと思ってんの！？良かった何ともなくて…」









怒られるかと思ったけど、明那はそう言うと私をこれでもかと抱きしめて来た。









『っ、心配かけてごめん』



「俺も飲みすぎることあるけど！Aちゃんも、もっと危機感持って！」



『ありがとう明那』



「俺を心配させた分、今日はAちゃんを離さへんからな！」









明那はこれだけ私を大切にしてくれてるんだから、もう心配はかけないようにしようと思った。













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