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授業を知らせる鐘が鳴っても私たちは動かず、職員室から出てきた先生たちに、早く行けと促されてしまった。でもこの状況で行けるわけがないと私は彼の手を引いて今は何も咲いていない桜の木の下に向かったのだった
｢ダメなのにっ｣
こうして座っている今でさえ、子供のように泣き続ける始末。彼の泣き顔は何度も見てきたがそのどれもが無言のままか私に八つ当たりをしてきていた。
でもこの時は違う、自分を責めるように痣を掴んで、自分に言い聞かせるように、ダメだ、とそう言っていた
『ジョングクはダメなんかじゃないわ』
｢っ.....｣
『...なにがあったのよ』
｢...痣のこと聞かれた｣
宥めるように彼の腕をさすりながら話を聞いていると、これは誰にも言うつもりは無かったんだ、そう言うとゆっくりながらも彼は話し出した
｢あの先生、ぶつけたって言ってんのにしつこかったんだよ...真剣な顔して、俺に言えって。だから全部話した、｣
私がずっと聞き出せなかったことを、先生はやってみせたのだ。接する時間は私の方が多く、彼の変化に気づいていたのも私の方が先だったのに...そうか、適度な距離の人は簡単に聞けてしまうことなのか。
変な嫉妬心が芽生えたのは束の間、彼の口から衝撃の言葉を耳にした
｢Aには言わないつもりだったんだけど...先生には話しちゃったんだ。暴力振るわれてますって、実の父親に｣
『えっ？』
｢そしたらさっ...あいつ、なんでもっと先に言わないんだって怒ってきたよ｣
こんなこと、言えるわけねぇだろ。彼の声は震えていた。私は驚きのあまり撫でていた手の動きを止めて、虐待されてたの？と多分先生もしたであろう反応をしてしまった。どこかの教室の窓が開いていて、声が聞こえる。
『なんでとは言わない...でも、言いづらいことだった？』
｢怖いんだよ。父さんにチクったことがバレたらとか、周りの見る目が変わったらとか｣
彼に寄り添う事などハナから無理だったのだろうか。
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Labia(プロフ) - １ちゃんさん» ありがとうございます。 更新致しましたので、是非見ていってください^ ^ (2020年8月18日 19時) (
レス) id: d89ca10c87 (このIDを非表示/違反報告)
１ちゃん - あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"（泣）更新楽しみにしてます…（泣） (2020年8月13日 7時) (レス) id: 43879a9f7a (このIDを非表示/違反報告)
Labia(プロフ) - 1チャンさん» ありがとうございます！もっと1チャンさんをそのような気持ちにできるよう書いていきますね...！更新お待たせしないよう、頑張っていきます^ ^ これからも、『おやすみわたしの愛しき太陽』をよろしくお願いします！ (2020年7月13日 19時) (レス) id: d89ca10c87 (このIDを非表示/違反報告)
1チャン - Labiaさん» 読んでいてとても心が綺麗な気持ちになります（泣）更新楽しみにしてます！ (2020年7月12日 14時) (レス) id: 43879a9f7a (このIDを非表示/違反報告)
Labia(プロフ) - なむさんさん» 文章が綺麗...嬉しすぎるお言葉ですね(;_;)私がお話を作るにあたって意識している部分です。素敵な作品と言っていただいて恐縮です！私の想像で出来上がった物語ですか更に素敵な作品だったと思っていただけるように頑張ります！素晴らしいコメントありがとうございます (2020年6月14日 2時) (レス) id: d89ca10c87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：iris | 作成日時：2020年5月13日 6時
