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残暑って嫌い。
いきなりそう聞こえたので横を向くと、ジョングクが不貞腐れた顔で頬ずえをついていた。残暑が好きな子なんてそうそういないと思うけど。私は動かしていたシャーペンを置いて窓の外を見た。確かに、この時期は鬱陶しい
｢そう言えばさ、駅の近くにアイスクリーム屋さんができたんだって｣
『ふーん。あ、もしかしてピンクの屋根のお店？』
｢なんだ知ってたんだ｣
駅の近くって、私もそこ通学で使ってるから見たことあるよと、5か月前から工事中だった場所を思い出した。つい最近それが終わり可愛らしい建物が建ったのだ。なるほどね、あそこはアイスクリーム屋だったんだ
『食べに行ってみれば？そこ』
｢アホか。あんな可愛い建物に男子高校生が1人で入ったら虚しくなるでしょ｣
『いや、そんな事ないと思うけどなぁ...』
｢...じゃあ卒業までには行く。決めた｣
そっかと私も頬ずえをついてジョングクの真似をする。その動作に目を細めて私を見てくる彼の目線にいたたまれなくなった。ジョングクはたまにそうやって私をその黒い瞳に閉じ込める、眩しいものを見るみたいに
▽
クラスメイトにはよく、なんでそんなにジョングクと仲が良いのかと問われることがあった。その度に頭を捻る、なんでと聞かれても、仲が良い事に理由なんているんだろうか。
『皆も話しかけたら仲良くなれるよ』
女の子たちからのブーイングが凄かったけど、私の言ったことに間違いはなかった。皆が話しかけないだけで、1回ちゃんと話してしまえばクラスメイトから友達へと昇格できるのだ
私が言ったその日から、クラスの女の子たちがこぞってジョングクに話しかけたのは言うまでもない。今まで恥ずかしがって影で見惚れてたあの子も、目の前にするとどもってしまっていたあの子も、ただのクラスメイトから友達になろうと勇気を出して話しかけていた
｢え？俺と友達になりたいって？｣
嫌な顔せず、君は嬉しそう。
そういう所にみんな惚れていったんだね
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Labia(プロフ) - １ちゃんさん» ありがとうございます。 更新致しましたので、是非見ていってください^ ^ (2020年8月18日 19時) (
レス) id: d89ca10c87 (このIDを非表示/違反報告)
１ちゃん - あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"（泣）更新楽しみにしてます…（泣） (2020年8月13日 7時) (レス) id: 43879a9f7a (このIDを非表示/違反報告)
Labia(プロフ) - 1チャンさん» ありがとうございます！もっと1チャンさんをそのような気持ちにできるよう書いていきますね...！更新お待たせしないよう、頑張っていきます^ ^ これからも、『おやすみわたしの愛しき太陽』をよろしくお願いします！ (2020年7月13日 19時) (レス) id: d89ca10c87 (このIDを非表示/違反報告)
1チャン - Labiaさん» 読んでいてとても心が綺麗な気持ちになります（泣）更新楽しみにしてます！ (2020年7月12日 14時) (レス) id: 43879a9f7a (このIDを非表示/違反報告)
Labia(プロフ) - なむさんさん» 文章が綺麗...嬉しすぎるお言葉ですね(;_;)私がお話を作るにあたって意識している部分です。素敵な作品と言っていただいて恐縮です！私の想像で出来上がった物語ですか更に素敵な作品だったと思っていただけるように頑張ります！素晴らしいコメントありがとうございます (2020年6月14日 2時) (レス) id: d89ca10c87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：iris | 作成日時：2020年5月13日 6時
