検索窓
今日:22 hit、昨日:4 hit、合計:79,136 hit

004 ページ4

.








焼かれていく肌が痛いなぁ。そっと反対の腕の上に手を置くと想像以上に熱くてこれはやばいと日焼け止めを再度塗り直した。隣にいる友達の日傘に入れてもらいながらたわいのない会話を続けてると、次はクラス対抗リレーです、と放送部の男の子がアナウンスをした。









『体育祭の日ってなんで普段より暑く感じるんだろうね』









ぞろぞろと歩いてくる選手たちを見ながらおもむろにこぼした言葉は、うーん思い込みじゃない?という友達によってすぐ終わりを告げた。多分彼女は今それどころではないのだ、なんてったってクラスの人気者、チョンジョングクが走るのだから









入学してからまだ時間は経っていないはずなのに、既に注目の的となったジョングクへの黄色い声は凄くて驚いてしまう。彼に向かって特別な感情を向けるのはなにも同級生だけではなかった、先輩にも熱烈な人気を誇っている









『がんばれ』









私の頑張れの言葉は数ある声援に埋もれて聞こえないと思うけど取り敢えず声は出しておく。ピストルの音が校庭に聞こえたと同時に黄色い歓声とは別の熱が籠った応援が響き渡った。体育で運動神経の良さを見せつけていたジョングクは想像通り足が早くて、次々と他クラスの子達を抜かしていく









運動できる人は運動をする時とても楽しそうにする。セットした髪の毛を気にすることなく風をきって走るジョングクが笑顔で私たちクラスの前を通った。両隣の女の子からは、やっぱりかっこいいね、ジョングクはって声が聞こえてきて表には出さなかったが心の中ではひとつ、頷いた。もちろん、そのレースの優勝は私たちのクラスだった









「あー!疲れた」


『お疲れ。足速かったね』


「皆の期待には応えられたかな?」


『当たり前だよ!ジョングクの走りは期待以上でした』









流れてくる汗を手の甲で拭ったジョングクは私に、ありがとう、だけ言うとクラスの男の子たちに連れられて行ってしまった。この時、お前のおかげだなんて頭を撫でられてる彼が犬に見えてしまってしょうがなかった









.

005→←003



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (74 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
257人がお気に入り
設定タグ:防弾少年団 , BTS , ジョングク
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Labia(プロフ) - 1ちゃんさん» ありがとうございます。 更新致しましたので、是非見ていってください^ ^ (2020年8月18日 19時) (レス) id: d89ca10c87 (このIDを非表示/違反報告)
1ちゃん - あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"(泣)更新楽しみにしてます…(泣) (2020年8月13日 7時) (レス) id: 43879a9f7a (このIDを非表示/違反報告)
Labia(プロフ) - 1チャンさん» ありがとうございます!もっと1チャンさんをそのような気持ちにできるよう書いていきますね...!更新お待たせしないよう、頑張っていきます^ ^ これからも、『おやすみわたしの愛しき太陽』をよろしくお願いします! (2020年7月13日 19時) (レス) id: d89ca10c87 (このIDを非表示/違反報告)
1チャン - Labiaさん» 読んでいてとても心が綺麗な気持ちになります(泣)更新楽しみにしてます! (2020年7月12日 14時) (レス) id: 43879a9f7a (このIDを非表示/違反報告)
Labia(プロフ) - なむさんさん» 文章が綺麗...嬉しすぎるお言葉ですね(;_;)私がお話を作るにあたって意識している部分です。素敵な作品と言っていただいて恐縮です!私の想像で出来上がった物語ですか更に素敵な作品だったと思っていただけるように頑張ります!素晴らしいコメントありがとうございます (2020年6月14日 2時) (レス) id: d89ca10c87 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:iris | 作成日時:2020年5月13日 6時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。