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やっと休憩の時間になったと思ったら外は天気予報では知らされなかった雨が降っていた。窓から様子を見る限り、そこまで強い雨ではない。降る前と変わらず外の通路には屋台が並べられていて、さほど通る人も気にしていない様子だった。







『濡れたくないしな〜...』







気になるお店が出ていたのだがあいにく傘を持ち合わせてない私はせっかく巻いた髪の毛が崩れるのが嫌で校内で焼きそばを1つ買い誰も来なさそうな階段に座った。友達がいないわけじゃない、でも誰にも声はかけなかった。







『...馬鹿な真似してる』







多分ほぼ同じタイミングで休憩に入ったジョングクが私を誘ってくれるのかどうか試しているのだ。彼が私を好きだという確信がなければ、最後の文化祭を男友達と過ごすと知っていたのに私はこうした。








焼きそばを食べながら、何をしてるんだ私は、と静かな階段で考える。現れないと思っていたはずなのに、この時、来るはずがないと、私の場所も分かるはずないと思っていたのに







「今、ひとり?」







階段下でポケットに手を突っ込んだジョングクが立っていた。彼は一段一段、しっかりと上ってきて、終いには私に手を伸ばしたのだ。






「友達誘ってないなら、どう?」


『なんでここが...』


「勘だよ。それより、ほら、返事は?」


『へっ?』


「文化祭、俺と回らない?」







もちろん返事はイエスの一択しか無かった。焼きそばを置いて、差し出された手を恐る恐ると掴んだ。嬉しそうに、断られるかと思った〜、と言うジョングクに、まさか、と返す。






『でもその前に焼きそば食べ切らないと』


「俺も食べたい」


『どーぞ。あ、でも箸ひとつしかない』


「1つあれば十分だろ。貸してよ、使ってるやつ」







私から箸をぶんどったジョングクは私の隣に座ってもぐもぐとハムスターのように食べ始める。美味しそうに食べる姿を見て、そう言えば1年生の頃もこうやって食べるとこ見てたな、と思い出に深けた









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設定タグ:防弾少年団 , BTS , ジョングク
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Labia(プロフ) - 1ちゃんさん» ありがとうございます。 更新致しましたので、是非見ていってください^ ^ (2020年8月18日 19時) (レス) id: d89ca10c87 (このIDを非表示/違反報告)
1ちゃん - あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"(泣)更新楽しみにしてます…(泣) (2020年8月13日 7時) (レス) id: 43879a9f7a (このIDを非表示/違反報告)
Labia(プロフ) - 1チャンさん» ありがとうございます!もっと1チャンさんをそのような気持ちにできるよう書いていきますね...!更新お待たせしないよう、頑張っていきます^ ^ これからも、『おやすみわたしの愛しき太陽』をよろしくお願いします! (2020年7月13日 19時) (レス) id: d89ca10c87 (このIDを非表示/違反報告)
1チャン - Labiaさん» 読んでいてとても心が綺麗な気持ちになります(泣)更新楽しみにしてます! (2020年7月12日 14時) (レス) id: 43879a9f7a (このIDを非表示/違反報告)
Labia(プロフ) - なむさんさん» 文章が綺麗...嬉しすぎるお言葉ですね(;_;)私がお話を作るにあたって意識している部分です。素敵な作品と言っていただいて恐縮です!私の想像で出来上がった物語ですか更に素敵な作品だったと思っていただけるように頑張ります!素晴らしいコメントありがとうございます (2020年6月14日 2時) (レス) id: d89ca10c87 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:iris | 作成日時:2020年5月13日 6時

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