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『ねえ!』
「っ!!...なに急に!」
『アイス、溶けてきたから...』
「あぁ、ごめん、持たせたままだったわ」
大声を出したことに驚いたあの三毛猫は逃げるように走り去ってしまい、ジョングクは、あーあと私を責めた。それでもいい、怖かったのだ。あのまま彼自身一緒に消えてしまう気がして
「...溶けてもおいしい」
『味は変わらないからね。あ、手に垂れてる...』
「お、気が利く〜、ありがとう」
慌ててティッシュを彼の手に乗せると、制服に垂れそうなのに余裕な顔してジョングクはゆっくり手を拭く。そこに私と彼の温度差や感情の違いを感じ、なんでこんな慌ててんのと自分を笑った
私も溶けてきたアイスを舌で救って変わらない甘さを楽しむ。向かいのお店に大きく貼られてる、冬の花火大会、という見出しに気づく。
『あれ朝あったっけ?』
「無かったから昼間とかに貼られたんじゃない?」
『あー、そうかも。冬に花火なんて珍しいね』
指をさしてジョングクに言うと彼もそのチラシを見て頷いた。お知らせするのにはまだ数ヶ月先の花火大会なのに早いんだなぁと感心した。そこまで壮大な花火大会なのかと。チラシを見る限り今年から初めて行うと言うことで気合いが十分感じられた
『開催日って暇してる?』
「え?いや、まぁ...先の事だから分からないけど多分バイト」
『空けてといてよ』
「...もしかして誘われてる?」
『うん。誘ってる』
意外という顔で見てくるので、固まらないでと言うと、珍しいねAからのお誘いって、と嬉しそうに頬を綻ばせた。その反応に恥ずかしくなる。ただ単純に、綺麗なそれを隣の彼と見たいと思ったから誘った。この感情の名前を私は知っている。
「花火大会、楽しみだな〜」
ずっと前から理解していた、これは恋なのだと。
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Labia(プロフ) - 1ちゃんさん» ありがとうございます。 更新致しましたので、是非見ていってください^ ^ (2020年8月18日 19時) (レス) id: d89ca10c87 (このIDを非表示/違反報告)
1ちゃん - あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"(泣)更新楽しみにしてます…(泣) (2020年8月13日 7時) (レス) id: 43879a9f7a (このIDを非表示/違反報告)
Labia(プロフ) - 1チャンさん» ありがとうございます!もっと1チャンさんをそのような気持ちにできるよう書いていきますね...!更新お待たせしないよう、頑張っていきます^ ^ これからも、『おやすみわたしの愛しき太陽』をよろしくお願いします! (2020年7月13日 19時) (レス) id: d89ca10c87 (このIDを非表示/違反報告)
1チャン - Labiaさん» 読んでいてとても心が綺麗な気持ちになります(泣)更新楽しみにしてます! (2020年7月12日 14時) (レス) id: 43879a9f7a (このIDを非表示/違反報告)
Labia(プロフ) - なむさんさん» 文章が綺麗...嬉しすぎるお言葉ですね(;_;)私がお話を作るにあたって意識している部分です。素敵な作品と言っていただいて恐縮です!私の想像で出来上がった物語ですか更に素敵な作品だったと思っていただけるように頑張ります!素晴らしいコメントありがとうございます (2020年6月14日 2時) (レス) id: d89ca10c87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:iris | 作成日時:2020年5月13日 6時